米5月消費者物価指数予想とユーロ5月消費者物価指数
米国の消費者物価指数(CPI)が本日公表されます。予想は以下になっています。来週FOMC(18日・19日)が控えているので、会合までの物価動向に関し、最後の数値発表になります。
2019年6月12日12時現在予想
(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移
図(1)は前月比ベースの推移を示しています。オレンジ色の6ヶ月移動平均線を見ると、3月・4月の数値で若干上向きになっていますが、緑(0.2%)より下で推移しており、2018年1月をピークにして緩やかに下がっています。米国のGDPは2016年を底にして2018年の第3四半期まで上昇していましたが、2018年第4、2019年第1四半期と下がっています。このまま行けばインフレ懸念は当面必要なくなりそうです。
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑は0.2%)
(2)米(青)とユーロ(オレンジ)のCPI前年比ベースの推移
また、前年比ベースは図(2)でユーロ圏のCPIと比較しています。ユーロの5月は前週に公表済となっていますので、図は米国の5月分のみ予想値を入れています。図で黒い線はFRBのインフレ目標値ですが、昨年12月以降は2%を下回った状態が続き、FFレート>CPIとなっています。
かたやユーロのCPIも大きく下がり、このままの傾向では、FRB,ECB共に最低限引き締めする地合いにはなく、物価が低迷する状態が続くと利下げも視野に入れざるを得なくなりそうです。
(赤はゼロ、黒はFRBのインフレ目標値)
ユーロ米ドル相場は先週金曜日に、年初からのユーロ安トレンドラインを上抜けて終わり、短期的にユーロが立ち上げ始めています。まだ中長期のユーロ安トレンドは変わっていないので、ユーロ安調整の買戻し相場になっています。当面は1.1420〜40米ドルにある抵抗線を試せる流れにいますが、シカゴポジションを始めにして、ユーロ先安観が根強いので、中々戻り高を試せるエネルギーがでてきていません。従い、当面は上記の1.1420米ドルより前にある1.1360〜70が上値抵抗線として控えています。
一方で、下値は1.1250〜60米ドルのサポートが強くなっており、ここを維持している限りは戻り高を狙える位置にいます。もし底割れした場合は今回の上げが騙しになる可能性が高まります。この下のサポートは1.1210米ドルにあります。
(6月12日 14:30 1ユーロ=1.1333ドル、1ドル=108円47銭)
オーダー/ポジション状況
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