米FRBの地区連銀の金利会合議事要旨

(2019年4月22日に承認されたDiscount rate(連銀貸出レート)に関する議事要旨が5月28日に公表)

米FRBの地区連銀の金利会合議事要旨

米FRBの地区連銀の金利会合議事要旨

原題:Minutes of the Board’s discount rate meetings on April 22

昨日(28日)、FRB地区連銀により承認された金利に関する議事要旨が公表されました。
金利自体に関しては特に記載することはありませんが、経済見通しに関する記述がありましたので、ご参考まで要旨内の一部分を訳しています。

FRB地区連銀メンバー経済見通し

全般的に、地区連銀総裁は現行の経済見通しや、引き続き緩やかな成長が続くとの見通しついてポジティブのままである。多くの総裁は、年始以降経済活動が上昇していることを指摘している。しかしながら、経済状況は部門や地区によって違いがある。幾つかの地区は製造業の生産高や居住用不動産活動が堅調に進展しているとし、しかし消費支出は最近減速したと述べている。幾つかの地区総裁は雇用が依然タイトで、とりわけ技術ある熟練労働者の需要が高いと指摘。そして幾つかの地区では賃金上昇圧力がでていると述べている。貿易政策の関心が幾分和らいでいるが、幾つかの地区では世界経済への不確実性が続いており、先々の米国経済には潜在的リスクになっていると指摘している。

12地区全ての総裁はPrimary Credit Rateが現行の3%のままで好ましいとしている。最近インフレが緩やかになっているが、現行のスタンスを維持することは適当であると判断した。

  (注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP)

少なくともFRBは4月一杯までは米経済が堅調であったことを確認しています。5月6日にトランプ大統領が対中関税率上げの発言をして以降の金融市場についてのFRB分析は来週5日(水曜日)のベージュブック(地区連銀経済報告)待ちになります。
既に米10年国債金利は2.25%付近まで下がっており、FFレート誘導目標値を下回っています。そして、5月に入ってからの株安や円全面高に近い流れに、これまでの景気判断を変えてくるのか、あるいはそのまま踏襲するのかが注目されます。

現在までのドル円相場は109円00銭〜10銭のサポートで踏み止まっています。もしNY終値ベースで108円80銭以下で終わると、一段とドルが弱い状態になりそうです。サポートとしては108円50銭、108円00銭〜10銭にあります。上値は109円50銭〜60銭、109円90銭、110円20銭〜30銭に抵抗線あります。110円台乗せで終われればある程度ドルの弱さを和らげることができます。
(2109年5月29日15:50、1ドル=109円25銭、1ユーロ=1.1162ドル)
(以上)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る