NZ/円、短期、中期共に一段の下落に注意
NZ経済は引き続き堅調。国内経済は引き続き良好な状態を保っていますが、急激な円高進行により、短期トレンドに変化が生じています。現状は74円台の下値抵抗をかろうじて守っていますが、74円割れの越月か73円台を割り込んで越週した場合は、中・長期的な調整局面に入る可能性が高くなるので注意が必要です。
チャートを見ると、日足は4手連続陰線引けとなり上値を急角度で切り下げています。この間に4/5の陰線が2/24に付けた73.55を起点として下値を切り上げて来たサポートラインを実体で下抜けたことや、76.03に位置している21日移動平均線の下に入り込んでおり、短期トレンドに変化が生じています。74.00近辺には強い下値抵抗が控えていることから、これを守りきって反発に転ずる可能性を残していますが、日足の形状が悪化しており、下値リスクにより注意が必要です。また、120日、200日線も78.55と78.98にあり、これらを上抜け切れずに反落していることも、大きなトレンド変化の可能性に注意する必要があることを示しています。
直近の週足も、先週は寄付き安値の陽線で越週しましたが、この足が上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗していることや、78.47にある31週移動平均線にもぶつかっっており、今週はこの反動で寄付きから下落して下値余地を探る動きが強まっています。週足、月足ベースでみた強い下値抵抗が73.80〜74.00近辺にありますが、73円割れの越週か4月の月足が74円台を維持出来ずに越月した場合は、新たな下落トレンド入りの可能性が高くなります。この場合は昨年8月に付けた71.22を下抜ける可能性に注意が必要です。逆に可能性が低くなりましたが、週足の上値抵抗である78.50-60を上抜けて越週出来れば下値リスクが後退します。31週移動平均線は78.47に、62週線は82.40にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
NZ/円【週足】
4/6現在31週移動平均線は78.47に、62週線も82.40あり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れに変わりない
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