豪州政策金利予想
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(4月3日15時00分現在)
現行1.5%→1.5%で据え置き予想 エコノミストのレンジなし(全員1.50%)
明日豪州中銀の政策金利が発表されますが、前回に続いて今回もエコノミスト予想は全員1.50%の据え置きとなっています。第4四半期のGDP回復と同消費者物価指数が年率で1.5%となり、年内には、インフレが中銀目標の2〜3%に近付くとの見方です。一方で、豪ドル高を嫌気した利下げも年内にはあり得ると指摘しているエコノミストもいます。特にFRBの連続利上げにも関わらず、米ドル高に勢いないことが懸念材料と分析している模様です。
今回の結果も中銀要旨が重要となり、その内容次第と言えます。ここ数回は豪ドル高懸念を指摘しているだけで、その他はほとんど変わらずの内容が続いているので、次回以降の緩和に含みもたせる内容など入ると要注意になります。
前回の中銀要旨(3月7日付)を抜粋すると
「……今回の会合で、委員会はキャッシュレートを現行の1.50%に据え置くことを決定した。
豪州において、経済は鉱山関連中心の成長が終わり、経済成長の牽引役が変わってきた。9月期の四半期GDPは予想以下だったが、これは一時的要因であり、12月期では予想通りの成長に回帰するとみている。
中銀のGDP予想は今後数年間で約3%成長のシナリオは変わらないとみている。商品価格の改善やそれによる鉱山関連投資下落基調が終わることで、成長速度が早まるだろう。
これまでの低金利政策や2013年以降の貿易加重平均での豪ドル安が成長への貢献の1つになっている。従い、豪ドル高はこの調整を複雑にしてしまう。
労働市場は依然ミックスで混在している。最近失業率が若干悪化したが、フルタイムの雇用者が増えており、2016年後半にはこれが顕著になっている。先行きの見通しでは雇用全般は拡大を続けている。
インフレは依然極めて低いままである。12月期のインフレは予想通り年率1.5%だった。先々の中銀インフレ見通しは変えていない。労働コストが低いのでインフレは暫く低いままになろうが、次第にインフレは上昇し、2%を越えると予想している。
これら取りえる材料を分析し、2016年に行った緩和をみて、委員会は現状の金融スタンスを維持することと判断した。このまま持続的成長を続け、インフレ目標が達成できると見ている。」
(以上要旨)
(注)豪州中銀金融政策会合要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。
豪州政策金利推移(3月末まで)
オーダー/ポジション状況
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