豪州の賃金伸び(四半期ベース)(出所:オーストラリア統計局)
4半期比ベースの時間当たり賃金の伸び(緑:公的部門、青:民間部門)
16日、オーストラリア統計局より9月末期の四半期賃金伸び(時間当たり、除くボーナス)が発表されました。9月末(チャートA)は四半期ベースで+0.4%、前年比ベースで+1.9%の伸びに留まりました。年率の伸びでは調査開始以来の最も低い伸び率になりました。
前回(10月28日)もこの賃金の伸びを示しましたが、その時点で2016年3月末期のチャートで、上記@に当たります。その@の時点はチャートAで矢印で示した部分に当たります。青の民間部門は3月時の数値よりは上昇修正されていますが、6月末期は一度伸び率下がり、今回戻っただけに留まりました。
2012年3月期末(チャート@の左側)では公共・民間両部門共に前四半期ベースで0.8%越えていましたので、賃金の伸び低下が明白となっています。
年率ベースで伸びが大きい方から順に、医療関連・教育関係・食品関連・電気ガス関連の順になっています。
豪州中銀も実質賃金の伸び鈍化はインフレ目標達成の懸念材料にしており、今後の動向には引き続きウォッチが必要になります。
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