NZ/円、短期は下値リスク残した状態。中期は強気。85円割れの越週で下値リスク点灯。
8/2に発表されたNZ4-6月期失業率は3.6%と前期から2ポイント上昇し、市場予想の3.5%にも届かずNZドルは対米ドル、対円で下落しました。雇用者数増減は前期比1.0%と市場予想を上回りましたが、これには反応しませんでした。今週は良好なアメリカ経済を意識して金利が上昇しドル全面高となる中、NZドルは対ドルで大幅続落、対円では日銀金融政策決定会合の結果を受けて一時NZ/円が急伸しましたが、対米ドルでの売りに抑え込まれ、対円でも押し戻されています。
チャートを見ると、日足は3/24に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。このサポートラインの下値抵抗は85.00-10にあり、先週の下値トライでもこれに跳ね返されています。一方上値も、8/1に88.59を付けた後に急反落しており、日足の形状がやや不安定な状態にあります。日足の下値抵抗が86.60-70にあり、終値ベースではこれを守っていますが、86.50以下で終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに86.00-10,85.00-10の抵抗を全て下抜けて終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。逆に88.50超えで終えれば下値リスクが後退して上値余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は87.10-20,87.70-80,88.30-40に、下値抵抗は前述の86.60-70,86.00-10,85.00-10にあります。21日移動平均線は87.54に位置しており、これを下抜けて下値リスクがやや高い状態ですが、120日、200日線は85.09と85.01に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は、下ヒゲが長く実体の小さい陰線引けとなり続落しましたが、直近の陰線が下値トライに大きく失敗して押し戻された形で終えています。この反動で週初は上値トライの動きが先行しましたが、上値を攻めきれずに押し戻されています。一方下値も、今年3月に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れを守っています。この週足サポートは85.00-10にありますが、これを割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は87.60-70,88.40-50に、下値抵抗は86.50-60,85.00-10,83.10-20にあります。88.50超えで越週すれば一段の上昇へ。逆に85円を割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は84.75と84.82にあり下値抵抗として働いています。
8/3現在、31週移動平均線は84.75に、62週線も84.82にあり、中期トレンドをサポート中。
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