ユーロドル、FOMC、ECB消化しきれず不安定な動き (6/16夕)
16日の東京市場でユーロドルはもみ合い後に反落。未明に結果が発表されたFOMC後の乱高下の後、朝方1.0443レベルで取引が始まったユーロドルは、序盤1.0469まで値を伸ばす場面もありましたが、時間外の米長期金利が上昇に転じたことで値を崩し1.04台でのもみあいに。夕刻欧州勢参入後は一段と売りが強まり、一時1.04を割り込んだものの持ち直し、東京時間18:30現在は1.0416レベルで取引されています。スイス中銀が本日、予想外に政策金利を引き上げたことも欧州株安を通じユーロの頭を重くしています。
昨晩海外市場では、ECBが臨時に理事会を開催しユーロの長期金利上昇について議論するとの報道に、ユーロドルは欧州序盤に1.0508レベルに上昇しました。その後ECBは声明を発表、パンデミック緊急購入プログラムで買い入れた債券の再投資の柔軟化と、新たな危機対応措置の承認準備を行うこととしています。声明後ユーロドルは売られ、米国時間に1.04を割り込む動きとなりました。その後発表されたFOMCでは市場予想通り0.75%の利上げを決定。発表直後にはユーロドルは1.0359まで売り込まれたものの、材料出尽くしで米長期金利が低下に転じると1.0469まで買い戻され、1.0445レベルでアジア時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは、年初来安値1.0350に一歩届かずに反発。全般的にはドル売り地合いを継続しつつ、持ち合いに移行した形です。FOMCや臨時のECB理事会の結果を市場は未だ消化しきれておらず、米長期金利は再び上昇に転じ、序盤の欧州主要株価指数はほぼ全面安。米長期金利と株式市場が落ち着くまではユーロドルも現レンジ中心の一進一退の動きとなりそうです。
今晩この後は20:00に英中銀MPC政策金利、議事要旨発表、21:30に米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、米5月住宅着工・建築許可件数、および米新規失業保険申請件数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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