ユーロドル、米長期金利上昇で日中低下するもプーチン大統領の演説空振りで反発
9日の東京市場でユーロドルはじり安推移。朝方1.0543レベルで取引が始まったユーロドルは、週明けも米長期金利が続伸し、10年物国債利回りが3.20%台まで上昇した流れを受けて日中じり安に推移。一時は1.0495の安値をつけました。しかし、夕刻、注目されていたロシアの戦勝記念日の式典でプーチン大統領は、ウクライナ侵略を正当化する演説を行ったものの、一部で懸念されていた総動員を前提とした戦争宣言等は行われず、目新しい内容もなかったことからユーロに買い戻しが入り、東京時間18:30現在は1.0510レベルで取引されています。
テクニカルにはユーロドルは本日1.0563レベルに低下してきている転換線に頭を抑えられての推移。ただ、今のところ下値も拡大しておらず、横ばい状態が続いています。
プーチン大統領が圧倒的勝利を誇示すると目されていた戦勝記念日を迎えても、ウクライナの戦況は膠着状態が続いていること、予想されていた演説でのウクライナ東部地区の占領等の成果強調すらなかったことで、市場にはやや拍子抜け感があり、最悪のシナリオを回避したことでのユーロの買戻しが広がっている模様です。
序盤の欧州主要株価指数は、米長期金利の更なる上昇を嫌気してほぼ全面安。今晩この後は23:00に米3月卸売売上高の発表が予定されています。
ユーロドル日足
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