議長のジャクソンホールでの講演ドル買いで反応

米経済は改善と米利上げの根拠が強まったとするイエレンFRB議長の発言で、NY終盤ドル円は2週間ぶり高値101.95をつけました。

議長のジャクソンホールでの講演ドル買いで反応

イエレン議長のジャクソンホールでの講演、ドル買いで反応

ジャクソンホールでのイエレン議長の、
「米経済は完全雇用および物価安定というFRBの目標に近づきつつある」
との発言で、
一時100.90まで急伸しましたが、
その後の話では、米利上げへの具体的な時期への言及がなかった事で、一時発表前以下の100.07まで下落。 

その後フィッシャー副議長が
「FRBは依然として年内利上げの軌道にある」
とのタカ派な発言があり、再びドル買いの勢いが戻り、
「米経済は改善と米利上げの根拠が強まった」
とのイエレン議長の発言で、NY終盤ドル円は2週間ぶり高値101.95をつけました。
もともとがハト派のイエレン議長が、
「利上げの正当性が強まっている」
と発言すれば、市場はこれを素直に尊重します。

これにフィッシャー副議長の発言が加わったのですから、ドルは急伸です。
またこれはある意味で当然なのですが、
FRBの議長と副議長が同じ考えにあるという事を、
市場に対して発信したのは強いメッセージとなりました。

結果、CMEのフェドウォッチは、
NY終盤の取引で、
米短期金利先物相場が織り込む9月利上げの可能性は36%と、
イエレン議長の発言直後の24%から上昇。
12月利上げの確率も序盤の57%から60%超に上昇しました。

結局、今年のジャクソンホールでのイエレン議長の講演は、
安心してのドル買いで反応でした。

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