豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想
(2021年8月3日火曜日東京時間13時30分公表予定)
明日8月3日火曜日、豪州の政策金利が発表されます。
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(8月2日14時00分現在)
現行の0.10%を据え置き(エコノミストは全員据え置き予想でレンジなし)
3年債利回りの目標上限を0.10%の据え置き(全員据え置き予想)
前回7月6日の会合では金利面で全て据え置きとなり、今回も同様に据え置き予想です。債券購入プログラムは9月完了を11月中旬まで延長しましたが、購入額をこれまでの週50億豪ドルから同40億豪ドルに減額しました。そしてイールド目標の3年債に関して2024年4月満期で据え置きました。実質で期間3年を切っています。
(前回の会合での決定事項:出所は豪州中銀HPから)
『本日の会合で、委員会は下記を決定した。
・イールド目標の債券として2024年4月満期を維持し、それを10ベーシス目標で維持した。
・9月初に完了する現行の債券購入プログラム後も国債購入を継続する。これらの購入は少なくとも11月中旬まで、週40億豪ドルの割合となる。
・キャッシュレートの目標を10ベーシスで維持する。為替決済残高に関してはゼロ%で維持する。』
今回はシドニーでのコロナウィルス拡大に伴う行動制限や世界的なデルタ株感染の拡大により不確実性が増しています。エコノミストは今回の会合では7月時の決定を踏襲すると見ていますが、あり得るシナリオは以下となっています。
@ 3年債の基準満期を2024年4月としていたが、これを2024年11月満期に切り替える。
A 9月以降の債券購入を従来の週50億豪ドルに変更する。そして、購入期間の11月中旬を更に延ばす。
B GDPやインフレ見通しを改定(上方か下方か含め)してくるのか、そのままを踏襲するのか。
などを挙げています。
尚、豪ドル対米ドルの為替に関しましては、シカゴポジション293を御参照願います。市場は据え置き予想ですが、上記@〜Aは緩和方向ですので、実際に決定しなくともこの議論を9月以降も継続するなどの文言あれば相場は反応しそうです。またBは内容次第では豪ドル買い、売りどちらにも材料視される可能性あります。
相場は豪ドルが弱い状況ですので、緩和方向の内容なら、売りが出易くなりそうです。
次回金融政策発表は2021年9月7日(火曜日)に予定されています。
(8月2日15:40、1豪ドル=0.7346米ドル)
オーダー/ポジション状況
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