ユーロ圏・米国の7月PMI景況指数速報値の予想
(日本時間2021年7月23日金曜日16時15分〜順次発表予定)
23日(金曜日)、ユーロ圏及び米国の7月PMI指数速報値が発表されます。前回6月は欧州が製造業・サービス業共に予想を少し上回り、米国は製造業が上回り、サービス業が下回りました。今回7月予想は欧州で製造業が下回り、サービス業が上回る予想になっています。米国は双方が小幅ダウンの予想です。欧州はワクチン接種の進展でサービス業の改善が続き、予想通りなら朗報です。特に観光・外食の分野が伸びれば、景気回復の予兆になる可能性があります。相場は22日のECB金融政策の結果次第になりますが、レンジの上下限に近づくサプライズになると相場に影響がでると思います。
ユーロ圏7月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2021年7月21日12時現在予想値:直前の予想値を再度ご確認ください)
米国7月PMI指数予想
(東京時間22時45分発表)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。昨年4月を底にして、3地域共大きく回復してきましたが、流れは灰色の米国が引っ張ってきました。今年4月に欧米が逆転してからは、米国が過去の高値水準(灰色の横線)まで下がってきました。その後は欧州もやや頭打ちになっているので、今後は巡航速度入りになりそうです。数値的にはまだかなり高い水準なので良いと言えますが、年初の過熱感はかなり薄らいできたと思います。
ユーロ製造業PMI指数と米ISM製造業指数、日本PMI製造業指数
(青):ユーロ製造業PMI指数
(灰):米ISM製造業指数
(オレンジ):日本PMI製造業指数
(こげ茶:50)
青の矢印:7月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
灰色の横線はISMの過去高値圏を結ぶライン
下図はユーロドルの週足チャートです。ユーロは弱い流れを継続していますが、現在のスポットは非常に微妙なところにいます。2020年3月底値を起点としたラインA(=1.1800)は下抜けかけています。今週末のNY終値で1.18以上で終われるか否かとなります。
そして2020年11月底値を起点したCは1.1770にあり、現在のスポット付近です。上値は今年1月高値からの抵抗線Cが1.2230にあり、BとCで3角保合いを形成しています。
もし今週末1.1750未満で終わると、週足としてはAとCを下抜くことになります。その場合はDの横サポート1.1610までの下値余地が広がります。逆にAとCを守り切ればB方向への戻りが期待できます。この場合は1.1870、1.1940。1.20の順に抵抗線があり、そして1.20台を回復すればBまでの上値余地が広がります。ECBの金融政策、PMI指数と重要なイベントが続きますので、週末に何らかの結果が見られると思います。
(2021年7月21日15:00、1ユーロ=1.1770ドル)
オーダー/ポジション状況
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