NZ/円、短・中期は“NZ強気”。足元では下値リスクを残した状態に。
6/16に発表されたNZ第一四半期GDPは前期比▼0.2%(市場予想:+0.4%)、前年比で+1.2%(市場予想:+2.3%)と市場予想を大きく下回りました。これを受けてNZドルは対米ドル、対円でNZ売りが優勢となる場面がありましたが、前日に開催されたFOMCで、FRBがFFレートの誘導目標を27年振りの上げ幅となる0.75%引き上げ、1.50−1.75%としたこと、また16日にはスイスやイギリスなども利上げに踏み切り、世界経済の先行きに不透明感が広がったこと、米国株式市場も急落したことからドル売りが優勢となり、対米ドルでは小幅上昇、対円では堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は、1/28につけた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れを変えていません。足元では6/8につけた86.81を直近高値として調整局目に入っていますが、5/12につけた79.46を直近安値とする短期的なサポートラインを下抜けておらず、調整的な下げの範囲内に留まっています。この日足の下値抵抗は82.80-90にありますが、82.80以下で終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗84.70-80,85.30-40,85.90-00に、下値抵抗は84.00-10,83.50-60,82.80-90にあります。21日移動平均線は84.01に、81.22と80.23に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は実体が小さく上ヒゲの長い陽線引けとなり、上値トライに失敗した形で越週しています。今週はこの反動で下押し調整局面に入っていますが、5/12につけた79.46を基点とするサポートラインを守っており、トレンドは崩れていません。但し、83円を割り込んで越週した場合は、このサポートラインを下抜けて、一段の下落リスクが生じます。この場合でも80.0-50、78.0-20に週足ベースで見た強い下値抵抗があり、78円割れで越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。今週の週足ベースで見た上値抵抗は85.30-40.86.60-70,87.30-40に、下値抵抗は、84.00-10,83.00-10にあります。31週、62週移動平均線は80.47と79.35にあり、中期トレンドをサポート中です。
6/16現在、31週、62週移動平均線は80.47と79.35にあり、中期トレンドをサポート中。
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