NY原油 (2016年5月19日)

NY原油(WTI)が昨夜のNY市場で高値48.95ドルと50ドルまでわずか1ドル程度に迫る動きを見せた後、FOMC議事録の発表をきっかけに反落

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NY原油 (2016年5月19日)

NY原油 5月19日アップデート

NY原油(WTI)が昨夜のNY市場で高値48.95ドルと50ドルまでわずか1ドル程度に迫る動きを見せた後、FOMC議事録の発表をきっかけに反落、本日のアジア市場における夜間取引では安値47.41ドルと1.54ドル(高値から3.1%安)の下げとなりました。

これまでもWTIの値動きが、リスクオン、リスクオフの観点から株式市場や為替市場へ与える影響は大きかったのですが、G7やサミットといったイベントを前に反転に転じた可能性が出てきたため、本日はテクニカル面から昨日から本日にかけてのWTIの動きを見てみましょう。

       WTI原油先物(期近つなぎ)の週足チャート

       WTI原油先物(期近つなぎ)の週足チャート

上のチャートはWTI原油先物(期近つなぎ)の週足チャートです。四角で囲ってあるのが1年です。ちょうど2015年高値62.64ドルと、2016年安値26.05ドルの61.8%戻しが48.66ドルと昨日の高値にほぼ一致していることが見て取れます。(赤いライン)

最近の原油価格は、今後の需給改善というかなり不確かな思惑(2017年以降は需給が改善する可能性は高い)を材料に上がってきた面が強く、50ドルの大台示現を目論んでいた参加者も多かったように思います。そこに、テクニカルなターゲットとほぼ一致する高値を付けた後の下げとなっていて、短期的にはこの下げが持続する可能性が高いと考えることができます。

仮に既に高値を付けたとなると、今度は26.05ドルと48.95ドルから計算される押しをターゲットとすることになります。最初のターゲットとしては38.2%押しの40.20ドル(青いライン)。多少の誤差はあるので40〜41ドル程度までの下げの可能性を考えた方がよいかもしれません。当面はNY原油の動きにも注目です。

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