豪ドル/円、短期は強気を維持。中期トレンドは豪ドル弱気。
豪ドルは安定的な経済成長を好感して対米ドル、対円で上昇傾向にあります。対米ドルでは長期的な下値抵抗ポイントである0.6850〜0.7000ゾーンの抵抗に跳ね返されて上昇に転じており、12月に付けた0.6827で大底確認の可能性が高くなっていますが、対円では2月の77円台で一旦底打ちを確認したものの、86〜88円台の中・長期的な上値抵抗に届いておらず、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
チャートを見ると、日足は3/2の陽線が80〜82円を中心とする揉み合いから頭一つ上抜けて新たな上昇トレンド形成の動きに入っており、豪ドル強気の流れを維持しています。日足の形状は安定しており、一段の上昇の可能性に繋げていますが、200日移動平均線が87.47に控えていることや、週足、月足が上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、下値リスクを残した状態にあることから、86〜88円台にある中期的な上値抵抗にぶつかる可能性にも注意する必要があります。また、83.30-40にある抵抗を下抜けた場合は下値リスクが点灯し81.80〜82.20ゾーンにある中期的な抵抗を守りきるかどうかを試す動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は86.00-10と87.70-80に、下値抵抗は83.70-80と83.30-40にあります。
一方週足は2週連続陽線引けとなり、前週の急騰の流れを受けて今週も上値トライの動きが先行していますが、2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの下で推移しており、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。この週足の上値抵抗は88.00-20近辺にあります。また、昨年6月の96.20を起点とするトレンドラインの上値抵抗も87円台にあり、この下で推移していることから、上値抵抗にぶつかって反落する可能性に警戒が必要です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は87.70-80、88.00-20に、下値抵抗は80.30-50にあります。80円台を維持出来ずに越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は85.67と89.53にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】
3/9現在31週移動平均線は85.67に、62週線は89.53にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりない
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
南アランド週報:『米利下げ観測後退と中東情勢緊迫化の二重苦で約3週間ぶり安値圏へ下落』(4/20朝)
今週の南アフリカランド円相場(ZARJPY)は、週初8.12円で寄り付いた後、早々に週間高値8.18円まで上昇しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
トルコリラ週報:『来週はトルコ中銀会合に注目。連続利上げなら一段高の可能性も』(4/20朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は3/13に記録した史上最安値4.52円をボトムに切り返すと、ここ数週間は4.70円台を中心とした底堅い動きが続いています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
来週の為替相場見通し:『日米金利差に着目したドル買い・円売りが続く見通し』(4/20朝)
ドル円(USDJPY)は一時154.79(1990年6月以来、約34年ぶり高値圏)まで上昇するなど力強い動きが続いています。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2016.03.14
A$シカゴポジション(2016年3月8日現在)
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2016.03.09
過去5年間の豪州株式NZ株式及び為替の動き(160309)
相変わらずNZ株が上昇トレンド、豪州株の下降トレンドの状態が続いています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。