市場の予想
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)
(現行 2.5%)…今回も据え置き予想
尚、2016年央以降は2〜2.50%レンジで、先々は緩和方向を予想しているエコノミストは依然多い。
コメント
12月の利下げ実施後、前回(1月)は据え置きとなりましたが、今回も据え置き予想となっています。
前回の据え置き決定後の要旨(下記に記載)にも記載されていますが、昨年12月利下げ後のNZ安を好感しており、NZも他国同様に通貨安による景気浮揚の1材料として見ている様です。
従いまして、金利据え置いても緩和基調継続のニュアンスはコメントされると思います。
豪州・NZ両国共に、他国とのファンダメンタルズ比較は相対的に良いですが、経済が盤石でない分、通貨高に戻せない事情がありそうです。
尚、今回も万一利下げを実施した場合にはサプライズとなりますので、NZ安には注意が必要です。利上げは考え難い状況です。
12月利下げ実施時点で1NZドル=0.6750〜0.68米ドルで推移していましたが、1月中旬に0.64米ドル台まで下落後、現在は0.67台まで回復しています。上値抵抗線が0.69にあるので、ここを越えるとNZが強くなります。逆に0.6580切ると0.6350〜0.6420ゾーンが見えてきます。
1月時点の中銀据え置き決定の要旨抜粋
NZの国内経済は2015年の前半は弱かった。これは貿易取引の不振によるもの。しかしながら、2016年には回復すると期待している。これは増える移民流入、観光業、堅調な建設業、企業・消費者信頼感の上昇により裏づけられると期待している。
最近の資本市場(12月利下げ)への緩和状況(12月利下げ)により、NZドルと金利は軟化した。輸出価格の弱さをカバーする上で、NZドルの更なる下落が適切と思っている。
まだ多くの外的リスクが存在している。それは世界経済の見通しに起因している。とりわけ中国の景気減速、世界的な資本市場の(不安定な)状況、移民増加、あるいは住宅市場からの圧力に晒されている。
消費者物価は依然として低く、これはエネルギー価格下落に起因している。しかしながら、一時的な価格変動要因を除いたコア・インフレは目標とする1.6%レンジ内に一貫して収まっている。インフレ期待は安定している。
インフレは2016年を通して上昇していくと予想している。しかし、目標水準にはまだ到達しないだろう。そのために金融政策は緩和傾向を続けていくだろう。平均的なインフレを達成するためには、更に一段の緩和が今後も必要と思われる。今後も新興国の経済データ推移を注意深く見守っていく。
中銀政策金利推移
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