NZ四半期消費者物価結果
出所:NZ統計局
NZの消費者物価指数が四半期ベース比では▼0.5%、年率ベースでは+0.1%(上図の右端)となり、ここ10年間で最も低い水準となった。
(年率ベースでの項目)
石油関連の価格が8.1%も下落し、最大の下方要因となった。石油を除くと、CPIは年率ベースで+0.5%になっている。
住宅とその関連価格は2.8%上昇した。これは貸家の上昇が2.5%上昇したのが大きな要因。土地代除いた新築住宅は5.0%上昇、また、オークランドの住宅関連商品の上昇がNZ国内の他地域平均より大きく上昇しており、新築で7.2%、賃貸で3.3%の上昇となっている。
(前四半期ベースでの項目)
四半期比較では▼0.5%の下落となったが、これは2008年12月期以来最大の下落幅になっている。下落の最大要因は野菜価格と石油関連が影響している。上昇大きい住宅や航空運賃の上げ幅を越える価格の下落があったため。
また強いNZドルが石油価格や輸入品価格の下げを加速させた。(以上が統計局の要旨)
(コメント)
NZの消費者物価は、住宅関連が押し上げ、石油関連が大きく押し下げており、この2つが波乱要因となっている。
住宅に関していえばNZの大都市オークランドの上昇幅が大きくなっているので、局所的な面はある。
また、住宅価格以外に、NZ高(対米ドル以外)にも言及しており、余りにインフレ率が低位にいると、市場からの追加緩和要求が起きる可能性が出てくる。
緩和要求相場になればNZ安の流れに入り、今現在レンジ横流れとなっている豪ドル/NZドル推移が、先々にはNZ高修正の動きになる可能性が高まってくる。
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