NZ/円、短期は一旦底打ち、反転へ。中期はNZ弱気の流れ。
ニュージーランド経済も足元の景気は比較的良好な状態を保っており、内需が景気を下支えしている状況に変わりありません。外需低迷の影響があるものの、短期的には中国情勢や世界株式の連鎖的な下落も落ち着きを取り戻し始めているので、為替相場も一旦底打ちした可能性が高くなっています。
テクニカルに見ても、1/21日の日足が1/4から急角度で切り下げて来た流れから実体ベースで上抜けて終えています。また、74〜76円ゾーンには中・長期的な下値抵抗の厚いポイントであることから、一旦はすり抜けたもののこれがダマシとなった可能性が高いと見られます。しかし、一方で月足の形状が悪化しており、中・長期トレンドが崩れ始めていることから、戻り余地を試した後の反落にも警戒が必要です。日足の上値抵抗は78.40-50に、下値抵抗は75.70-80にあります。21日移動平均線は78.86に120日線も79.58にあり、これが上値抵抗として働く可能性があります。
一方週足は陽線引けとなる可能性が高くなっており、75円台の中・長期的な下値抵抗を守りきった感があります。一方で3手前の大陰線が、新たな下落トレンド入りした可能性を示唆しており、82円超えの越週とならない限り、下値リスクにも警戒が必要です。週足の上値抵抗は80.20-30に、下値抵抗は75.00-10にあります。31週、62週移動平均線は80.17と85.12にあり、現状は両者を下抜けており中・長期トレンドはNZ弱気の流れにあります。また、75円台を維持出来ずに越月した場合は70〜72円にある超長期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。但し、このレベルは簡単には下抜けないでしょう。
NZ/円【週足】
(1/21現在31週移動平均線は80.17にありこれを下抜けて下値リスクが点灯中。62週線は85.12にあり長期トレンドは“キウィ弱気”の流れ)
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