N$中銀の突然の経済見通し発表予告で下落

ニュージーランドの中央銀行であるニュージーランド準備銀行は本日、今月21日に短い最新の経済予測を発表することを明らかにしました。

N$中銀の突然の経済見通し発表予告で下落

N$中銀の突然の経済見通し発表予告で下落

次回利下げへの布石との思惑でN$下落

ニュージーランドの中央銀行であるニュージーランド準備銀行は本日、今月21日に短い最新の経済予測を発表することを明らかにしました。突然の発表を受けニュージーランドドルは急落しています。
中銀は、今回の経済予測発表の理由を次回の金融政策声明発表が8月11日と前回声明(6月9日)からの期間があいていることを理由としていますが、市場はこれを8月利下げへの布石ととらえニュージーランドドル売りとなったものです。ニュージーランド中銀は今年政策決定会合のスケジュールを変更し、従来開催されていた7月の政策決定会合を無くしています。

金利市場は次回8月6割の確率で利下げを織り込み

ニュージーランドドルは発表前0.7280-90レベルで取引されていましたが、発表後一時0.7200を割り込む局面もありました。対円でも76.15の水準から一時75.33まで下落。その後は75.50近辺での取引となっています。
発表後、金利市場では8月の利下げの確率を発表前より20%高い60%織り込む水準で取引されています。
尚、21日に発表される経済予測には実際の政策金利変更などの内容は含まれないとのことです。

18日のCPIにも注目

前回6月の政策決定会合では、中銀は今後のニュージーランドドル安がインフレ率を上昇させる見通しを立てていましたが、実際にはそれ以降ニュージーランドドル高が進む形となっていることから、現状の為替の水準に満足していないとみられています。
その意味でも、来週初日本が祝日の7月18日に発表される第2四半期の消費者物価指数にも注目が集まりそうです。

N$当面は頭の重い展開か

ニュージーランド経済は比較的堅調に推移しているものの、現在のインフレ率は中銀のインフレターゲット1-3%に届いておらず、為替レートの水準が下がらないのであれば、政策金利引き下げの可能性は高まります。いずれにせよ、当面、ニュージーランドドルは頭の重い展開となりそうです。

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