豪ドル/円、揉み合いを抜け切れない状態。中期トレンドは豪ドル弱気。
豪ドル/円は3/2の朝方に発表された第4四半期のGDPが予想比良かったことを受けて上昇、82円台で堅調に推移しています。前期比では経済成長率が低下しているものの、引き続き消費が好調で家計部門とサービス関連部門がけん引役となっています。一方で世界経済の成長鈍化による外需の伸び悩み傾向が続いていることや資源関連部門の低迷が継続していることから、輸出の大幅拡大にも繋がり難い状況にあります。今後は好調な消費の陰で雇用情勢の悪化にも注意する必要がありそうです。
チャートを見ると、日足は2/11に付けた77.59を底値として反発余地を探る動きに転じていますが、80〜82円台を中心とする揉み合いからは完全に抜け出し切れておらず、また、昨年12/4に付けた90.73を起点として上値を切り下げる流れにも変化が認めらません。このレジスタンスラインの上値抵抗は84.00-10近辺にあります。短期的には81.65に位置している21日移動平均線を若干上抜けており、上値余地を探る動きが強まっていますが、120日、200日移動平均線は85.42と87.81にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。日足の上値抵抗は82.50-60と83.30-40に、下値抵抗は81.10-20と80.00-10にあります。
一方直近の週足は小陽線で終えていますが、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められません。この上値抵抗は86円台前半にあり、これを上抜けて越週しない限り、下値リスクに注意が必要です。また、昨年6月の96.20を起点とするトレンドラインの上値抵抗も85円台半ばにあり、上値を押え込んでいます。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は84.00-10と85.50-60に、下値抵抗は80.00±10銭にあります。80円台を維持出来ずに越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。31週移動平均線、62週線は85.81と89.68にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】
(3/1現在31週移動平均線は85.81に、62週線は89.68にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにある)
オーダー/ポジション状況
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