NZ/円、短期はニュートラルからやや弱気。
80円割れの越週で弱気に変化。
ニュージーランド経済は世界経済に先行き不透明感が強い中でも足元の景気は比較的安定的です。昨年実施された4度の利下げも商品価格の下落や、バスケット内でのNZドルの割高感による輸入価格の上昇圧力に対応して先手を打ったと見られており、一段の利下げ観測は後退しています。一方で中国情勢や世界株式の下落傾向の影響を強く受けており、短期的には上値余地も限られ易くなっています。
チャートをみても1/4の陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、また、200日移動平均線の下にも入り込んで中期トレンドもNZ弱気の状態にあります。現状は80.00近辺に日足、週足の下値抵抗があり、これが支えとなる可能性がありますが、80円割れの越週となった場合は新たな下落トレンドに入る可能性が高くなります。日足の上値抵抗は81.90-00に、下値抵抗は80.00±10銭にあります。また、21日移動平均線は82.09に、200日移動平均線も83.16にあり、短・中期トレンドは下値リスクが高い状態にあります。
週足も今週は週初から下値トライの動きが強まっており、週足の形状が悪化し始めていますが80.00近辺にある中・長期的な下値抵抗を守っており、反発に転ずる可能性を残しています。31週移動平均線が80.90に位置していますが81円超えで越週出来れば下値リスクが若干軽減されます。この場合でも62週移動平均線が85.64にあり、これを上抜けて越週しない限り、長期トレンドはNZ強気に変化しません。週足の上値抵抗は82.10-20に、下値抵抗は80.00±10銭にあります。80円割れの越週となった場合は、78円方向への新たな下落リスクが点灯します。
NZ/円【週足】
1/4現在31週移動平均線は80.90にありこれを下抜け始めており、下値リスクが点灯中。62週線は85.94にあり長期トレンドは“キウィ弱気”の流れ。
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