東京市場のドルは138円台での小動き、米債務上限問題解決はむしろドル売り材料?(23/5/24)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、138円台半ばで推移した。

東京市場のドルは138円台での小動き、米債務上限問題解決はむしろドル売り材料?(23/5/24)

東京市場のドルは138円台での小動き、米債務上限問題解決はむしろドル売り材料?

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、138円台半ばで推移した。昨夜の海外市場では、138円91銭と年初来高値を僅かに上回る場面も見られたが、米債務上限問題を巡る民主党、共和党間の交渉に何ら進展が見られなかったことなどからドル買いは続かず。139円台回復とはならなかった。

東京市場もこの流れを引き継ぎ、ドルは138円台半ばでの小動きが続いた。株式市場でも、年初来高値を更新していた日経平均が続落となったことで投資家のモメンタムは低下傾向にある。東京時間での「日本株買い、日本円売り」の構図が止まったこともあり、ドルは買い手控えムードが強まった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:138円53銭
高値:138円64銭
安値:138円23銭
終値:138円30銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円23銭
高値:149円31銭
安値:149円09銭
終値:149円13銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円60銭
高値:91円68銭
安値:91円19銭
終値:91円22銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:172円03銭
高値:172円20銭
安値:171円90銭
終値:171円99銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:30728円69銭
高値:30856円92銭
安値:30566円83銭
終値:30682円68銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、ドイツIfo景況感指数、前回:93.6、市場予想:93.0
18時30分、英、ベイリー英中銀総裁がNet Zero Summitに出席
23時05分、米、イエレン財務長官がWSJ主催サミットに出席
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:504.0万バレル
25時10分、米、ウォラーFRB理事が講演
26時45分、欧、ラガルドECB総裁が記念式典に出席
27時00分、米、FOMC議事録(5月2日―3日開催分)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。5月17日以降、拡大する+2σを意識した展開となっていたが、バンドが急拡大していることもあり、やや上げ一服といった状況に見える。

日足の一目均衡表では、雲上限(133円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いている。

海外時間で年初来高値を更新したが、138円台後半で売りが積みあがるほど時間が経過していなかったこともあり、目立ったショートカバーは入らず。昨年9月以来となる140円台回復するには、米債務上限問題の合意がマストである点はほぼ間違いないだろう。

もっとも「何だかんだ言っても、バイデン大統領、マッカーシー下院議長のどちらかが握手を呼び掛け、6月初旬と見られている「Xデー」前には合意に至る」と楽観視している関係者は多い印象だ。メディアが「合意見送り」「交渉難航」と報じている割に、ドルが138円台を維持しているのがその証拠である。となれば、だいぶ天邪鬼な発想ではあるが、米債務上限問題の合意をきっかけに「材料出尽くし」のドル売りが入る展開も少しは考えておきたい。「超大国によるチキンレース」に飽きている関係者もいることから、米金利追加利上げのムードが強まっていなければ、このシナリオは真実味を増すと考える。

とはいえ、今晩の海外時間でも、引き続き米債務上限問題の交渉状況を見極める展開となろう。本日の上値メドは、年初来高値水準の138円90銭、下値メドは心理的な節目である138円00銭とする。

東京市場のドルは138円台での小動き、米債務上限問題解決はむしろドル売り材料?

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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