ドル円 株、米金利との相関薄れ103円台後半でのもみ合い (19日午前)

19日午前の東京市場でドル円は103円台後半でのもみあい。

ドル円 株、米金利との相関薄れ103円台後半でのもみ合い (19日午前)

ドル円 株、米金利との相関薄れ103円台後半でのもみ合い

19日午前の東京市場でドル円は103円台後半でのもみあい。朝方103.86レベルで取引が始まったドル円は103.74-98レンジでのもみ合いとなっており、東京時間正午現在は103.75-80レベルでの取引です。日経平均株価は米国株式市場で終盤にかけ株価が下落した流れを受けて軟調に推移し、161円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、ニューヨーク市場の序盤にかけてはワクチン実用化が近づいたことで株価が上昇、ややリスクセンチメントが改善したかに見られました。しかし、コロナ感染拡大を受けニューヨーク市が市立学校閉鎖を発表したことなどを受け、行動制限がきつくなることの経済への影響を懸念して終盤にかけ下落に転じ、結局NYダウは1%超下落しました。ドル円は必ずしも株価や米長期金利とは歩調を合わせない形で海外中盤にかけて一時103.65まで下値を拡大、その後は小幅反発しましたが、104円台を回復できないまま東京時間を迎えています。

昨晩もファイザーのワクチンが最終的な測定で95%の効果が確認され、深刻な副作用もなく、20日までにFDAに緊急使用の申請を行うとの報道もありましたが、ワクチン実用化期待からの楽観は、冬の到来に伴い全世界的に感染者が増加しているという足元の現実に押し返された形になりました。ただ、FDAの使用承認までは2週間から一カ月とされており、年内には米国内でのワクチン配布が開始されそうです。

テクニカルにはドル円は昨日まで既に5営業日陰線を重ねドル売り地合いが強まっています。昨晩の下落で11/6安値からの上昇の76.4%戻し103.77に達しており、11/6安値の103.18を覗う動きとなりつつあります。

ドル円は昨晩の動きでは株、長期金利との相関性が薄れ、やや方向感を見出しにくくなっています。引き続き株価の動向は要注視ですが、テクニカルを頼りとする展開となる可能性もあり、103円台前半にしっかり入った場合には103.18の攻防に要注意。上方向は今のところ104円で止まっており、転換線、基準線、21日線等が104円台半ばに集中していることもあり104円台前半は重そうです。

ドル円 株、米金利との相関薄れ103円台後半でのもみ合い

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