ドル円 米中進展期待に106円台半ばに上昇するも追加材料難(8/26午前)

26日午前の東京市場でドル円は106円台前半を急上昇後、じり安推移。

ドル円 米中進展期待に106円台半ばに上昇するも追加材料難(8/26午前)

ドル円 米中進展期待に106円台半ばに上昇するも追加材料難

〇ドル円106円台前半中心、最近の高値圏での推移
〇米中電話通商協議実施と「進展確認」報道がドル円をやや押し上げる
〇テクニカルには膠着レンジを上抜けるも、ドルの上値追いとはなっておらず
〇ジャクソンホールでのFRB議長講演待ちの様相継続
〇午後以降106.58の昨日高値試す動きとなるか注意

26日午前の東京市場でドル円は106円台前半を急上昇後、じり安推移。朝方本邦輸入企業による実需とみられるドル買いで106.56まで急伸する場面もありましたが、その後は手掛かり難からじり安推移に転じ、東京時間正午現在は106.45-50レベルでの取引です。
日経平均午前は前日終値付近で一進一退の展開となり39円安で午前の取引を終えています。

昨晩海外市場では前日に米中両国高官が第一段階の貿易協議をめぐり電話会談を実施、米国通商代表部が「双方が進展を確認した」との声明を発したことでリスク回避の動きが柔らぎ、ドル円では円の売り戻しが進みました。ドル円は深夜に106.58の高値を付けましたが、明日からのジャクソンホールでの経済シンポジウムでのパウエルFRB議長講演への警戒感もあり上昇は限定的でした。

テクニカルにはドル円は、昨日の上昇で、105.75-106.10の膠着レンジを上抜けて、ややドル買い地合いに変化、106.90レベルの90日線、107.10から明後日以降低下してくる一目均衡表の「雲」下限が視野に入りつつあり、昨日までの膠着レンジ帯がサポートに転じた形です。

一方で本日午前の上昇局面でも前日高値を更新できておらず、ドルの上値を追う動きともなっていません。本日この後は、イベント待ちで動きが限られる中で、ドル円が106.58の昨日高値を超えて上伸する動きとなるか注目されます。

ドル円 米中進展期待に106円台半ばに上昇するも追加材料難

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