ドル円、株高・原油高を背景に底堅く推移するも、107円をバックに上値は重い(6/23朝)

22日(月)の海外市場でドル円は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開(1日の値幅は僅か23銭)。

ドル円、株高・原油高を背景に底堅く推移するも、107円をバックに上値は重い(6/23朝)

ドル円、株高・原油高を背景に底堅く推移するも、107円をバックに上値は重い

〇ドル円106円台後半中心の小動き
〇NY市で屋外施設が再開、トランプ大統領の第2弾の現金給付にリスク選好が回復
〇クドローNEC委員長の「米国にコロナ第2波はない」との発言や米指標の改善も支援材料となったが、上値は重い
〇ユーロドルは一時1.1270まで上昇
〇ドル円、テクニカル、ファンダメンタルズとも下落リスクが警戒される
〇ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ106.50-107.20

海外時間の為替概況

22日(月)の海外市場でドル円は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開(1日の値幅は僅か23銭)。@新型コロナ第2波への警戒感から、日本時間朝方に一時106.78まで下げ幅を広げるも、先週末金曜日に記録した安値106.76をバックに下げ渋ると、A米ニューヨーク市が第2段階に移行し、レストランやバーなど屋外施設でのサービスが再開したことや、Bトランプ米大統領が新型コロナ対策として国民への現金給付第2弾を支持すると表明したこと、C上記ABを受けたリスク選好ムード(株高・原油高→クロス円上昇→ドル円連れ安)、Dクドロー米国家経済会議(NEC)委員長による「米国に新型コロナ第2波はない」との発言、E米5月シカゴ連銀全米活動指数(結果2.61、予想▲10.0、前回▲17.89)の大幅改善が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間4時40分現在)では、106.92近辺まで持ち直す動きとなっております(日通し高値は欧州時間朝方に記録した107.01)。

22日(月)のユーロドル相場は堅調な動き。@米ニューヨーク市が第2段階に移行し、レストランやバーなど屋外施設でのサービスが再開したことや、Aトランプ米大統領が新型コロナ対策として国民への現金給付第2弾を支持すると表明したこと、Bユーロ圏6月消費者信頼感指数(結果▲14.7、予想▲15.0、前回▲18.8)が市場予想を上回ったこと、C上記@ABを受けたリスク選好ムード(株高・原油高→リスク選好の円売り・ドル売り)、Dドイツ連銀バイトマン総裁による「パンデミック緊急購入プログラムは一時的な危機対応で恒久的に利回りが低いと思い込むべきではない」との発言、Eオランダのルッテ首相と、フランスのマクロン大統領が明日にも復興基金について会談を行うとの一部報道(先週末のEU首脳会談で物別れに終わった新型コロナ復興基金への期待感が再浮上)が支援材料となり、米国時間にかけて、先週水曜日以来の高値となる1.1270まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間4時40分現在)では、1.1256近辺で推移しております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、6/5に記録した約2カ月半ぶり高値109.86をトップに反落に転じると、6/11には一時106.57まで急落しました。この間、一目均衡表転換線や200日移動平均線、ボリンジャーミッドバンドや一目均衡表基準線を下抜けした他、バンドウォーク(ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態)や一目均衡表三役好転も終了するなど、テクニカル的にみて、「地合いの悪さ」を印象付けるチャート形状となっております(昨日は欧州時間朝方に一時107.01まで反発するも、107円台での滞空時間は極めて短く、すぐに反落→107円台での上値の重さを再確認)。

ファンダメンタルズ的に見ても、@日米金融政策余力の違い(追加緩和余地の乏しい日本と、追加緩和余地の大きな米国=イールドカーブ・コントロール導入の可能性もあり)や、A米国ファンダメンタルズの先行き不透明感(昨日は米5月シカゴ連銀全米活動指数が強かった一方、米5月中古住宅販売件数は10年ぶりの冴えない数字)、B米中対立激化懸念、C朝鮮半島や中東、中印、香港を巡る地政学的リスク、D新型コロナの第2波リスク(米テキサス州やフロリダ州、カリフォルニア州、ネバダ修、アリゾナ州、中国北京などで感染拡大の兆候)、E日本経済の先行き不透明感(インフレ鈍化→実質金利上昇→円高)、F全米各地で続く人種差別抗議デモなど、ドル円相場の下落を想起させる材料が引き続き沢山残っている状況です。

以上の通り、ドル円は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、「下落リスク」が警戒されます。外出規制の緩和(米ニューヨーク市の経済活動再開)や各国中銀による景気対策(米国による財政出動など)に伴う楽観ムードは長続きせず、ここから先は新型コロナ第2波リスク到来に伴うリスクオンの巻き戻し(リスクオフ)に引き続き注意が必要でしょう(sell the fact)。欧米株や米長期金利の動向や、新型コロナウイルスを巡るヘッドライン(第2波リスク)、米主要経済指標(米6月製造業PMIや、5月新築住宅販売件数など)を睨みながらも、当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ:106.50ー107.20

注:ポイント要約は編集部

ドル円、株高・原油高を背景に底堅く推移するも、107円をバックに上値は重い

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