ドル円失速 110円台前半(3/24午前)

24日午前の東京市場でドル円は軟調推移。

ドル円失速 110円台前半(3/24午前)

ドル円失速 110円台前半 

24日午前の東京市場でドル円は軟調推移。朝方は111円台前半で取引されていましたが、ほぼ一方向で下落、東京時間正午現在は110.25レベルと朝方から約1円の円高となっています。
今週に入り東京時間では連日ドル円でドルが軟調な動きを見せていますが、これは3月末の企業決算を控え、海外からの資金還流の動きが出ていることも一因と思われます。

一方日経平均は大幅上昇。午前中の取引を1,138円高で終える値動きの荒い展開となっています。昨晩FRBは今月3回目となる臨時FOMCを開催、事実上無制限の量的緩和策を打ち出しました。これにより米長期金利は低下しましたが、米株は上昇には至らず、NYダウは582ドル安で引けています。それにもかかわらず本日、日経平均はじめアジアの主要株価指数が上昇しているのは、時間外の米株価指数先物が上昇に転じていること、米ドルの独歩高により一部アジア株に割安感が出て海外勢から買戻しの動きが出ていることなどが原因と考えられます。

テクニカルにはドル円は、反落したとはいえ引き続き主要な移動平均線や一目均衡表の「雲」の上で推移。3/9以来の上昇トレンドラインも引き続き維持されています。サポートは一目均衡表の「雲」の上限109.57。上方向は2/20高値の112.23が当面のターゲットとなります。
本日この後は、午後も株の買戻しの動きが継続し、続く欧米市場でも株価指数が反発する流れとなるかが注目されます。ただ、ドル円に関しては今までのセオリーと逆で、株高→ドル売り戻しの円買いの動きとなっており、米金利とも必ずしも連動しないうえ、実需の動きも相まって、先の読みにくい状況が続きそうです。

ドル円失速 110円台前半 

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