ドル円一段安 主要株価指数のスパイラル的下落で約半年ぶりの105円台
6日午前の東京でドル円は続落。一時105.83と昨年9月以来の円高ドル安水準に下落した後、東京時間正午現在は105.95近辺で取引されています。
日経平均株価は、昨晩米株式市場でNYダウが再び900ドルを超える大幅下落となったことを受け軟調に推移。午前の取引を前日比676円安い20,652円で終えており、こちらも昨年9月以来の安値を記録しています。また、米長期金利も東京時間に時間外取引で一段と低下、米10年物国債利回りは11時過ぎに0.82%台をつけ、史上最低水準を更新しています。
昨晩の海外市場では4日に新型コロナウイルスで初の死者が出たカリフォルニア州が非常事態宣言を出したことや、同州で亡くなった男性の乗船していたクルーズ船が入港を拒否されてサンフランシスコ沖に停泊、船内で集団感染が発生している模様と伝えられたこと、英国でウイルスによる初の死者が報告されたことなどから再び感染拡大リスクが意識され、金融市場でリスク回避の動きが強まりました。ドル円も東京時間の107円台前半からほぼ一方向で下げて、NY時間に既に一時106円割れを示現しています。
テクニカルにはドル円は、急激な下落で短期のすべてのサポートを下抜けており、昨日の下げでは当面のターゲットと目されていた昨年10/3安値106.48をあっさりブレイク、残るサポートは昨年の年初来安値104.46となります。現水準からはまだ距離があるものの相場に勢いがあることから、これが破られた場合には100円割れが視野に入る動きとなる恐れがあり要注意です。
本日はこの後海外時間に米雇用統計の発表がありますが、株式市場の乱高下を前に市場の関心は今月のFOMCでの追加利下げに移っており、感染懸念拡大前の雇用統計の数字が多少良かったとしても市場へのインパクトは限られそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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