パウエルFRB議長記者発表
FRBは3月3日、緊急の利下げを実施しました。前日にお送りしたCME Fedwatch よりも先手で景気対策を打ち出してきました。以下最初に記者発表から見てみます。
(1)記者発表
「米国経済のファンダメンタルズは依然として強い。しかしながら、コロナウィルスは経済活動に対して大きくなるリスクを見せています。これらのリスクを鑑み、最大雇用と物価安定目標を達成する支えとして、FOMCは本日、FFレートの目標レンジを0.5%下げて、1〜1.25%にすること決定しました。委員会はこの進展や経済見通しに対する密接な関係を注意深く監視し、我々は我々の手段を講じ、経済を下支えするのに適切な行動を行います。」
この政策に関する投票者(賛成):ジェローム・パウエル議長、ジョン・ウィリアムズ副議長、マイケル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、リチャード・クラリダ、パトリック・ハーカー、ロバート・カプラン、ニール・カシュカリ、ロレッタ・メスター、ランダル・クォールズ(全員一致)
(以上)
(上記出所:FRB HP)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(2)CME Fedwatch
以下は昨日のFOMC緊急利下げまでのCME FEDwatchです。太字はその時点のFFレート基準値です。
緊急利下げを実施したことで、先々の利下げ予想が僅か1日で減少しています。先手を打ったFRB利下げを好感している模様です。また3月18日のFOMCでは据え置きの予想になります。これから2週間で変わってくるのかをウォッチしておきます。
下図はドル円の日足チャートです。2月20日にラインA(=112円)を上抜けましたが、僅か1日で戻されて、完全上抜けが無く騙しになりました。現在はラインB(=108円80銭)を完全に下抜けて終わっています。ラインCが106円70銭ですので、今日のシドニー市場での106円85銭で達成した感はあります。これを切ればラインDの105円60銭が次のポイントになります。上値はラインB以上で終わらないと、目先のドル安は維持されます。106円70銭〜108円80銭レンジになるか、一気に下値トライするか注目されます。
(2020年3月4日14:00、1ドル=107円36銭、1ユーロ=1.1160ドル)
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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