109円後半でのドル強保ち合い継続か(2/12夕)

12日の東京市場は、ドル強保ち合い。109円後半での推移となったが、110円に乗せるような動きは見られず、動意も乏しかった。

109円後半でのドル強保ち合い継続か(2/12夕)

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12日の東京市場は、ドル強保ち合い。109円後半での推移となったが、110円に乗せるような動きは見られず、動意も乏しかった。

ドル/円は109.75-80円で寄り付いたものの、積極的な動意は手控えムード。本日の変動は109.70-90円といったもので、実際には20ポイントにもとどかなかった。日経平均が終値ベースで100円を超える上昇をたどるなど、日米ともに株価は堅調に推移したが、ドルの買い要因にはならず。16時時点では、109.85-90円で推移、欧米時間を迎えている。
そうしたなか、NZドルが対円やドルで一時急伸。同国中銀が政策金利の発表を行い、金利据え置きは予想通りだったが、同時に「2020年利下げ」の可能性が示されなかったことが好感されていた。対円では70.30円台から71.10円まで値を上げる局面も。

一方、材料的に注視されていたものは、「新型肺炎」と「米金融政策」について。
前者については、WHOが11-12日に新型ウイルスに関する研究会合を開催するなか、今回の疾病を「COVID−19」に正式命名したと発表。またG20は22-23日に実施される財務相・中銀総裁会議で「新型肺炎を主要議題にする」ことを決定、中国はWTOで加盟国に「過剰反応し、中国との貿易を不必要に制限しないことを望む」と要請していたという。なお、当局の発表によると、中国本土の感染者はおよそ4.4万人、死者数は1113人へと達したことが明らかになっていた。
それに対して後者は、注目の半期に一度の議会証言でパウエルFRB議長が、金利の据え置きを示唆するも「留意すべき先行きリスク」として、中国で発生した新型肺炎を挙げていた。ただ、そうしたなかトランプ大統領は米政策金利が高過ぎるとし、FRBを改めて批判している。「パウエル議長の証言が米株価の上昇を阻害している可能性がある」、「米国は最盛期にあるがFF金利は高過ぎ、ドルは輸出にとって有利ではない」との発言も聞かれていた。

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新型肺炎を中心とした材料が全くないという訳ではないものの、ドル/円は109.50-110.00円という、レンジにすっぽりとはまり込んでいる。昨日も一時110円超えトライを狙ったがまたもや失敗。結局レンジ内にとどまると、前述50ポイントレンジでの変動は早くも1週間を超えている。まずは足もとのドル高値圏をどちらに抜けていくのか、その方向性が注視されており、ブレークした方向によって当面のトレンドが決定付けられることになりそうだ。

材料的に見た場合、「米貿易問題」や「北朝鮮情勢」、「英国情勢」、「イラン情勢」、「新型肺炎」、「米大統領選」など気掛かりな要因は依然として少なくない。そうしたなか、もっとも注意を要するのは引き続き「新型肺炎」絡みの話題。WHOに続き、EU保健相やG20財務相・中銀総裁会議など様々な国際会議でも議論されることが明らかとなっている。それら一連の会議などについても一応注意しておきたい。また基本的には昨日の発言を踏襲する見込みだが、本日は上院で実施されるパウエルFRB議長の議会証言にも注目だ。

テクニカルに見た場合、109.50-110.00円の50ポイントレンジは早くも1週間を超えてきた。足もとの方向性は乏しいと言わざるを得ず、まずはレンジからの脱却が第一義に。
ちなみに、上抜ければ年初来高値110.30円レベルや110円半ばなどが目指す展開が予想される反面、逆に底割れするようだと移動平均の75日線が位置する109.10-15円などが意識されそうだ。

一方、本日も幾つか米経済指標が発表されるものの、小粒なものが多く市場での関心は正直高くない。数字次第とは言え、基本的にはノーインパクトか。
しかし、昨日に続けてのWHO会合やパウエルFRB議長の議会証言のほか、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の講演、米財務省による10年債の入札実施なども予定されている。予断を許さないかもしれない。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.50-110.30円。ドル高・円安方向は、昨日も超えることが出来なかった110円前後が最初の抵抗。超えれば、年初来高値110.30円や110円半ばなどがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、ここ最近のレンジ下限である109円半ばの攻防にまずは注目。ただ、割り込んでも底堅いイメージで、大きく崩れる展開は見込みにくい。

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