ドル円109円台半ばの高値圏で小動き 米雇用統計待ち
10日午前の東京市場でドル円は高値圏での小動き。
中東情勢の緩和ムードに株式市場を中心にリスク選好回復の動きが世界を一巡する中で、ドル円も海外時間に上昇を続け昨晩は深夜109.58の高値をつけています。
本日東京市場でもドル円は高止まり。取引レンジは109.46-58とごく狭いながら、9時台にはNY時間の高値と並ぶ109.58をつける局面もありました。本日午前の日経平均は上昇にも一服感が出て前場の終値は前日比36円高とほぼ横ばいで終了しています。
本邦の年末年始の連休中に、クリスマス休暇明けの欧米勢による年末のポジション調整や北朝鮮懸念、年明け中東情勢の急速な緊迫化に進行した円高は昨日までの反発でほぼ解消。水準的にも12/28のレベルに復しています。市場はようやく休暇シーズンのドタバタを脱し、正常化に向かう流れとなっています。
現状、地政学リスク、米中貿易交渉、ブレグジット等、昨年暮れにかけての相場の中心的材料となっていたイベント的な動きはどれも一旦為替市場のメインテーマからは後退しており、ここからは各経済圏の指標等のファンダメンタルズを確認しつつ、新たな相場の方向性を探る動きとなりそうです。
今朝がた発表された本邦11月の家計支出は前年比-2.0%と消費増税後二か月連続のマイナスとなりましたが、前回8%への増税後の落ち込みに比べると軽微なものにとどまっています。
目先為替市場は今晩の米国雇用統計待ち。非農業部門雇用者数の市場予想値は16万人の増加と標準的な内容。イベントを控えドル円も本日午後は静かな動きが予想されますが、12月に上抜くことができなかった109.70-75の抵抗帯に水準的には接近しており、何かの拍子に上抜けた場合には指標発表を待たずに相場が荒れる可能性も否定はできず、念のため注意が必要です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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