ドル円反落 リスク選好弱まり21日線まで後退(11/14午前)

14日午前の東京市場でドル円は弱持ち合い。

ドル円反落 リスク選好弱まり21日線まで後退(11/14午前)

ドル円反落 リスク選好弱まり21日線まで後退

14日午前の東京市場でドル円は弱持ち合い。昨日の海外市場で香港情勢の悪化、米中貿易交渉が農産物購入を巡り暗礁に乗り上げたとの報道等から一時108.66までリスク回避の円買いが進んだ流れで、108円台後半での取引となっています。
正午現在のドル円レートは108.75レベル、日経平均は中国の指標悪化に55円安で午前の取引を終了しています。

昨晩パウエルFRB議長は議会証言で「景気が我々の見通しと一致する状況が続く限り現行金融政策のスタンスは引き続き適切となる可能性が高いだろう」と発言、当面金利引き下げの意思がないことを明らかにしました。ただ、証言が想定の範囲内であったこと、金利の低い状況が続くことが予想される内容だったことから為替は反応薄、米株式市場は続伸しています。

本日午前中には本邦7-9期のGDPが年率+0.2%の伸びにとどまり事前予想を大きく下回りました。また、その後に発表された中国の10月の鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資などの指標も軒並み前月、事前予想を下回り、株価とドル円の頭を重くしています。

テクニカルにはドル円は昨日来の下落で21日移動平均線(本日108.75レベル)絡みの動きとなっています。今週に入りややドル円の弱さが目につくようになっており、本日の終値と21日線との位置関係には要注意です。ここを明確に下抜けてきた場合には、108.50付近のサポートラインを試す動きとなる可能性があり、今後の米中交渉の進展、株価動向には一層神経質にならざるを得ません。

ドル円反落 リスク選好弱まり21日線まで後退

ドル円日足

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