ドル円年初来安値更新 一時104.78まで下落
週明けのオセアニア市場でドル円は急落。105円台前半で週末終値から窓を開けて取引が始まった後一時104.78をつけて年初来安値を更新しました。東京時間6:30現在は104.97レベルでの取引です。(追記:6:59に104.77まで安値を更新)
前週末に中国が発表した対米報復関税に対し、トランプ大統領が市場終了後に、発動済みの2,500億ドル相当の輸入品の関税を25%から30%に10/1から引き上げ、また9/1発動予定の残り3,000億ドルの輸入品に対する関税率は従来の10%から15%に引き上げると発表したことを受けての動きです。
尚、1/3のフラッシュクラッシュ時の安値は瞬間値であったことから諸説あり、ここではBloombergの104.87を採用しており、年初来安値更新ですが、早朝の安値104.78は当サイトの執筆者のなかでは山中先生の採用する当日インターバンクの安値とされる水準と一致しています。(追記:上記の通り6:59に104.77まで安値を更新)
多くの「年初来安値」を更新したことで、ドル円の次のターゲットとしては昨年3/26安値104.56が意識される動きです。その先となると16年6月安値99.02から16年12月高値118.66への上昇の76.4%戻し103.66、16年11月安値101.20などがある程度で、大きくドル円の下落余地が広がりそうです。
週末のNYダウは623ドル安で終了しており、これを受けての本日のアジア主要株価指数の動向が注目されます。株価下落のスパイラルに陥るような場合には、リスクオフの流れの加速と、一段の円高の虞があり、要警戒です。
ドル円15分足
ドル円日足
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