米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について
今週最大のイベントと見られるFOMCの金融政策が公表されます。NY時間7月31日14時(水曜日)にFOMC政策金利が公表され、その後パウエルFRB議長の記者会見が予定(同14時半)されています。
今回の市場予想は以下の通りになっています。
・政策金利 現在のFFレート「2.25〜2.5%」⇒「2.00〜2.25%」の25ベーシス利下げ予想
レンジは下限1.75%まであり最大50ベーシス利下げ、据え置き予想はゼロとなっています。
(7月30日 11時現在の予想)
エコノミストの注目点として、連続して9月にも25ベーシスの利下げを行うとの予想が多くなっています。今回の議事要旨にそれを示唆する内容があるか、今回の利下げ決定に関し反対票があるか否か…9月の利下げに影響を与えるであろう、以上2点が注目されています。
一方で、米景気は堅調で雇用の改善が続き、消費も拡大しているので、利下げの必要性なしと主張している市場参加者もいます。また、そもそも今回の利下げは先行き経済への予防的措置であり、米中貿易問題による不確実性を背景に利下げ気運が高まってきたので、米中貿易交渉が継続されている現在は金利据え置きが妥当とみている市場参加者もいるようです。万が一、利下げを見送った場合には、米国株は多大な影響を受けると分析しており、25ベーシスの利下げをした場合でも、世界的金融緩和の状態に米国が追随するだけで、景況感格差や金利差から米ドル選好は変わらないと見ているエコノミストもいます。
尚、7月29日現在のCMEのFEDWatchデータは以下のような結果になっています。
(1)7月利下げに関し、2.00〜2.25%が75%、1.75〜2.00%が25%になっています。
(2)9月利下げに関し、据え置きが27.4%、1.75〜2.00%が56.7%、1.50〜1.75%が15.9%の割合になっており、今回エコノミスト予想の7月・9月に各25ベーシス利下げと符号しています。
最近のFRB関係者の主な発言(最近2〜3週間)
…内容は利下げの妥当性を述べている内容が多くなっています。
7月20日
ブラード・セントルイス連銀総裁「今月末のFOMCでは0.25%の利下げを実施すると予想」
7月19日
ウィリアムズNY連銀総裁 「大惨事待つより予防的アプローチをとる方が良い」
ク ラリダFRB副議長 「データが変わるまで待つ必要はない」
7月18日
ボスティック・アトランタ連銀総裁 「逆イールドによる警戒シグナルを重要視しない」
ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「低失業率が物価上昇にあまり繋がっていない」
7月17日
パウエルFRB議長 「世界の貿易や成長を巡る不確実性がある」
デイリー・SF連銀総裁 「7月の金利決定はどちらの方向にも傾いていない」
エバンス・シカゴ連銀総裁「米経済は堅調」「若干の調整が有益」
カプラン・ダラス連銀総裁 「債券市場のシグナルでは利下げが正当化されるものの、限定的であるべき」
7月13日
バーキン・リッチモンド連銀総裁 「インフレは低い。個人消費は強い」
エバンス・シカゴ連銀総裁 「12月の利上げはあの時点では正しかった」
7月12日
ブレイナードFRB理事 「リスクとインフレを理由に利下げを支持」
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 「0.5%の利下げが必要」
7月11日
パウエルFRB議長 「雇用とインフレとの関連性は弱くなっている」
(2019年7月30日13:30、1ドル=108円64銭、1ユーロ=1.1141ドル)
オーダー/ポジション状況
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