22日の海外市場でドル円は一進一退。
海外時間の為替概況
22日の海外市場でドル円は一進一退。アジア時間に一時108.07まで上値を伸ばすも、一目均衡表転換線(108.09)に続伸が阻まれると、海外勢参入後に再び反落。@米6月シカゴ連銀全米活動指数(結果▲0.02、予想0.08)が7ヶ月ぶりマイナス圏に沈んだことや、Aトランプ米大統領より「FRBによる利上げと引き締めは行き過ぎた」「金融政策の引き締めが我が国の競争力を低下させている」「FRBは政策運営を失敗した、二度と失敗するな」との発言(ツイート)が報じられたことが重石となり、NY時間午後には107.71まで下げ幅を広げました。もっとも、月末FOMCを前に様子見ムードも根強く、下げ渋ると引けにかけて小反発。結局107.88付近でのクローズとなっております。
一方、ユーロドルは上値の重い展開。冴えない米経済指標やトランプ米大統領によるFRB批判を受けて一時1.1226まで上昇するも、ドイツ連銀が月報の中で、「第2四半期のドイツ経済がマイナス成長に落ち込む恐れがある」と警告したことが重石となり、今週のECB理事会での追加緩和観測→欧州債利回り低下→ユーロ売りへの連想からユーロ安・ドル高が進行しました。米国時間引けにかけては、1.1206まで下げ幅を広げるなど、心理的節目1.12割れを射程圏内に捉えつつあります。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は、一目均衡表転換線(108.09)やボリンジャー・ミッドバンド(108.03)が控える108円台前半を抜け切れず反落に転じました。先週後半以降、3営業日連続で同様の動きが繰り返されるなど、テクニカル的に見て、上値の重さが意識される状況です。月末・FOMCでの大幅(50bp)利下げ観測は後退傾向にありますが、トランプ米大統領による度重なるFRB批判が波乱材料として意識されつつあります。ブラックアウト期間入りで米当局者による発言が自粛となる中、本日もトランプ米大統領の発言(含むツイート)や、イランを巡るヘッドライン、米住宅関連指標の結果を睨みながらの神経質な展開が続きそうです。もっとも、米FOMCを前に様子見ムードも根強く、大きな動きは想定し辛い状況です。107円台後半から108円台前半でのレンジ相場が予想されます。(予想レンジ:107.50ー108.20)
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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