ドル円続伸 5/31以来のドル高円安水準(7/9午前)

9日午前の東京市場でドル円は一段高。一時5/31以来の高値となる108.90をつけ、11:30現在は108.83レベルでの取引です。

ドル円続伸 5/31以来のドル高円安水準(7/9午前)

ドル円続伸 5/31以来のドル高円安水準

9日午前の東京市場でドル円は一段高。一時5/31以来の高値となる108.90をつけ、11:30現在は108.83レベルでの取引です。
昨晩海外市場では特段の材料も無い中で、前週末の雇用統計の改善から、明日のパウエルFRB議長の議会証言でハト派色が薄まることを警戒してのドルの買戻しが継続しました。
昨日東京時間の夕刻に108円台前半で取引されていたドル円は、徐々に値を上げ、東京時間の朝5時前には6/11と並ぶ108.80の高値をつけました。

その後東京時間に入る頃には一旦108.70割れまで戻しましたが、本邦株式市場がオープンし、前場日経平均が比較的堅調に推移したことも支援材料となり、9時台にはNY高値を抜けて10時過ぎに高値108.90をつけています。ただそれ以降は香港、中国等の株価指数が軟調に推移していることもあり、109円台に乗せるには決め手を欠く状況となっています。日経平均株価も序盤の上げ幅を縮小して、午前は49円高の21,583円で終了しています。

ドル円は4月末以降の下降トレンドを離脱、米国が対メキシコで追加関税の意向を示し、中国がレアアース規制導入を公にしたことにより急落した5/31の水準に戻しつつあります。
テクニカルには直近高値4/24の112.40から106.78への下落の38.2%戻しが108.93と現在のレベルに近く、この水準を超えて109円を抜ければ、上記半値戻しの108.93やその手前の一目均衡表の雲の下限109.44あたりを目指す動きとなりそうです。一方サポートは転換線108.21、21日移動平均線が108.08あたりが一旦は機能しそうです。
ただ、パウエル議長議会証言、FOMC議事要旨やECB議事要旨の公開を明日以降に控え、今日のところ基本的には上下ともに大きな動きは想定しにくい状況と考えます。

本日この後は15:00に本邦6月の工作機械受注の発表があります。

ドル円続伸 5/31以来のドル高円安水準

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