米5月雇用統計指標の予想値(19/6/7)

発表予定は日本時間6月7日21時30分です

米5月雇用統計指標の予想値(19/6/7)

米5月雇用統計指標の予想値

米5月雇用統計指標の予想値

(今回発表予想)6月7日13時現在

本日米失業率関連の指標が発表されます。今回の予想値は上記になっています。

失業率
4月の失業率は予想(3.8%)を大きく下回る3.6%まで改善しました。これは49年振りの低水準となっています。4月予想も前月と同じ3.6%で、レンジは3.5〜3.8%と意外に広く、万一レンジ上限の3.8%まで悪化しても、トレンド的には低位安定していますので、相場の材料視にはされないと思います。

米5月雇用統計指標の予想値 2枚目の画像

米の失業率推移(オレンジ線)をみると、米国の数値は昨年10月以降4.0%未満で横這っており、今回予想レンジの3.5〜3.8%内であれば、劇的変化に見えません。また、6月4日(火)にユーロ圏の失業率が発表され予想値7.7%⇒7.6%と改善しました。まだ先進国の雇用環境は良い状態を保っているようです。
(黒線の右側は今回の米国失業率予想を加味しています)

米5月雇用統計指標の予想値 3枚目の画像

いつもの様に当月から1年間遡った数値(チャート)で分析してみます。
青:NFPで、オレンジ:ADP社となっています

非農業部門雇用者数(NFP)
4月のNFPは予想18.1万人に対し、結果は26.3万人になり、予想を大きく上回りました。5月は17.5万人の予想になっており、予想レンジは8.0万人〜22.8万人になっています。今週初のNFP予想値は18.5万人でしたが、ADP社民間雇用者数(18万人予想⇒結果2.8万人)の大幅減で、NFPを下方修正しているエコノミストが増えています。それでもレンジ下限は8万人とまだADP社よりは良い数値です。

チャートをみると各月で多少のでこぼこありますが、概ね傾向は同じになっています。
ADP社の4月2.7万人(予想18.0万人)と非常に少ない数値でした。
1年間で両者が同じ伸びと仮定するとADP社は2018年6月〜2019年5月までで237.5万人(右端棒グラフ)、一方NFPは2018年6月〜2019年4月まで235万人ですので、今回は2.5万人が推計されます。
また過去1年間の平均誤差が7.7万人(NFP>ADP)ですので、この誤差をADP社に加えると245.2万人で、NFP11ヶ月分235万人と比較すると今回は10.2万人程度が推計されます。
従いまして、2〜3万人程度でも驚く程の数値ではないと思われます。

平均時給
4月の予想は+0.3%で、結果は+0.2%となり、NFPの大幅改善によるドル買いを打消しました。 5月予想は+0.3%で、前月よりは改善見込みです。レンジは0.2〜0.4%ですので、上限がでると消費に好影響との見方から、株価に好影響がでて、ドル買い材料になる可能性があります。


さて、ドル円相場ですが、短期ドル安トレンドラインが107円50銭〜109円50銭に
あります。3日程度で約10銭のドル安トレンドになっています。このレンジ内の108
円90銭、109円20銭に抵抗線があります。下値は107円80銭サポートが少し強く
なっており、ここを切れば107円50銭の下限狙いになります。
(2019年6月7日14:30、1ドル=108円42銭、1ユーロ=1.1264ドル)        

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