海外時間の為替概況
30日のドル円相場は、中国の主要経済指標(4月製造業PMI <結果50.1、予想50.7>、4月非製造業PMI <結果54.4、予想55.0>、4月財新製造業PMI <結果50.2、予想51.0>)が軒並み冴えなかったことから、上値の重い展開が継続しました。アジア時間引けにかけて直近安値111.39を割り込むと、米国時間朝方には、4/11以来、約3週間ぶり安値となる111.24まで下げ幅を広げました。もっとも、一目均衡表基準線(111.17)付近では押し目買い意欲も根強く、その後発表された米国の4月消費者信頼感指数(結果129.2、予想126.0)が市場予想を上回る力強い結果を示すとドル円は反発。米FOMC(連邦公開市場委員会)を翌日に控え、様子見ムードも根強い中、結局111.40近辺でのクローズとなりました。
一方、ユーロドルは終始堅調な値動き。注目されたユーロ圏第1四半期GDP速報値(結果0.4%、予想0.3%)、ドイツ4月消費者物価指数(結果1.0%、予想0.5%)が共に市場予想を上回ったことが背景です。ユーロショートのロスカットを巻き込みながらユーロドルは急伸し、米国時間朝方には、約1週間ぶり高値となる1.1230まで上値を伸ばしました。その後は、強い米消費者信頼感指数の結果を受けて押し戻されましたが、下値は堅く、結局1.1215付近でのクローズとなっております。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は重要チャートポイントとして意識される200日移動平均線(111.50)を終値ベースで割り込みました。先週末26日(高値112.00)、一昨日29日(高値111.90)と連日で、112円手前を背に上値の重さが確認されたことが背景と考えられます。昨日は一目均衡表基準線(111.17)をサポートに反発に転じましたが、リスクは引き続き下向きです。本日から明日未明にかけては、米ADP雇用統計や、米ISM製造業景気指数、米FOMCなど重要イベントが目白押しとなる他、本邦及びユーロ圏の休場に伴って低流動性下の隙をついたフラッシュクラッシュ(瞬間的な暴落)の可能性も警戒されるなど、ドル円は安値圏での神経質な値動きが続きそうです。一目均衡票基準線(111.17)を割り込んだ場合、一目均衡表雲上限(111.86)付近への続落もありえますので、本日は特に下落リスクを警戒しておきたいと思います。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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