ドル円年初来高値更新 日米貿易交渉後も小動きの中
16日の海外市場でドル円は112円挟みの膠着相場を継続。注目された日米貿易協議については朝方、2日間の日程での初会合を終え、交渉にあたった茂木経済財政再生相より、昨年9月の日米首脳会談での共同声明に沿い、農産品や自動車などの物品分野の協議を開始し、できるだけ早期の合意を目指すことで一致したと明らかにされました。為替については日米財務相間で議論されることになっているとの説明、特に具体的な進展も、先方からの強硬な要求もあったとも感じられず、ドル円は無反応でした。
財務省は先ほど貿易統計(速報)を発表、18年度の貿易収支が原油、天然ガス、石炭等の輸入額の増加により3年ぶりに1兆5,854億円の赤字となったことが明らかになりました。欧州からの航空機の輸入増加も輸入増の一因でした。今年3月単月の収支については、速報ベース5,285億円の黒字と発表されています。
尚、ドル円は先ほど9時台に一時112.17の高値をつけ、年初来高値を更新しています。
テクニカルには3/5高値を越えたことで逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)がきれいな形で完成、その目標レートは昨年11/28高値とほぼ同水準の114.00近辺です。
ただ、いまのところドル買い加速には至っておらず東京時間9:30現在は112.15レベルでの推移。本日これからの相場の動きが注目されます。
本日この後は11:00に中国の3月の鉱工業生産、小売売上高、1QGDPが公表されます。
ドル円日足
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