ドル円:4月8日のファンダメンタル分析
連日の円高、株安。円高の動きは更に加速する展開となっています。安倍首相のインタビュー記事以降、介入警戒感が薄れ、調整らしい調整も無いままに昨夜のNY市場では107.67レベルの安値を付けています。ユーロドルは東京後場に一時的にもみあいを上抜け高値を更新する動きも見られましたが、その後は再びレンジ内へと戻し、結果としてユーロ円も122.55レベルまで下値を広げました。これまで上値は重いながらも安値圏でのもみあいとなっていた日経平均株価が、夜間取引のダウ先物の下げに影響され、再び下げる動きを再開したことが、目立った材料が無い中での円高加速となりました。NY引け後のFRB歴代4議長の討論会において、イエレン議長は先の講演と同様の発言をしたことで、為替市場でも特に材料とはなっていません。
ドル円:4月8日のテクニカル分析
ドル円は、先週月曜の高値113.80レベルから既に6円以上もの下げとなっています。ここ数日の大台110円近辺はいったん踊り場となると考えていましたが、着実にドルを売る動きが継続していて、おそらく長期的なポジション調整が大きな流れを形成してしまっているのだと考えられます。こうなると、流れに逆らうことは出来ませんので行くところまで行かないと下げ止まりという印象を与えることは出来ません。テクニカルなターゲットとしては週足で形成されているトップフォーメーションのネックラインの高さから求められる105.25レベルがありますが、この105円台は黒田バズーカ2(2014年10月)前の安値105.20レベルと一致しています。当面のターゲットとして意識される水準は、テクニカルにも、材料的にも105円台前半ということになるでしょう。本日は週末前ということもあり、本来ならば調整が入りやすいところですが、このような相場環境下では何があっても驚きとはなりませんので、引き続き警戒態勢で。引けの水準を中心に、107.80レベルをサポートに、108.80レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
オーダー/ポジション状況
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