ドル円持ち直し、米貿易政策への警戒継続(3/8朝)

7日の海外市場でドル円は終盤にかけ持ち直し、106円台を回復しています。

ドル円持ち直し、米貿易政策への警戒継続(3/8朝)

ドル円持ち直し、米貿易政策への警戒継続

7日の海外市場で、ドル円は終盤にかけやや持ち直し106円台を回復しています。
昨日早朝にコーン国家経済会議委員長の辞任報道で105円台半ばまで下落したドル円は、海外終盤にかけ、トランプ大統領の保護貿易政策の例外となる地域が拡大する可能性が示唆されたことや米経済の堅調さが確認されたことを材料にやや買い戻され、東京時間7時現在は106.07レベルでの取引です。

ムニューシン米財務長官は今朝方ブルームバーグのインタビューに、明日にも関税に関して発表を行う計画であると述べました。一方で米政府筋からはメキシコ、カナダ以外にも適用除外が広がる可能性が示唆されており、内容に注目が集まります。
今朝方発表された米地区連銀経済報告では、全地域の経済の緩慢ないし緩やかな拡大を確認、労働市場の逼迫で賃金も伸びが拡大していて、物価も全地区で上昇しているとし、米経済の堅調さを裏付ける内容となりました。
尚、昨晩アトランタ連銀のボスティック総裁は講演でトランプ政権の保護主義的な通商政策について「米国経済の下振れリスクになる」と延べ、利上げのペースも不透明感を増すとの認識を示しています。

一旦は小康状態を取り戻したドル円ですが、米国の関税計画の詳細が未だ見えておらず、また、金曜には米雇用統計の発表も控えており波乱含みです。

この後8:50から17年4Qの本邦GDP確定値、1月の国際収支の発表が予定されています。

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