長期金利上昇の中、米ドル下落
1日の海外市場では今晩の米雇用統計を控え金融各市場でポジション調整が進行、結果として市場間の連携が無くバラバラでわかりにくい相場展開となりました。
昨晩はISM製造業景況指数、建設支出等いくつかの米経済指標が事前予想を上回りましたが、タイミング的には為替はむしろドル売りに反応。一方で米長期金利が上昇し10年物国債利回りは2.79%に上昇しています。
ドル円は109円台半ばを中心に方向感なく上下動、東京時間6:30現在は109.35近辺で取引されています。昨晩大きく上昇したのはユーロで特段の材料も無い中でかつ米金利も上昇する中で対ドルで1.25を突破。このセッションでの高値1.2537に迫る1.2522まで一時上昇しています。
株式市場の動きもまちまちで米株はNYダウは37ドル高のプラス圏で取引を終えていますがS&P500指数とナスダック総合指数は下落、一方欧州ではドイツのDAX指数が前日比185ユーロの大幅安となるなど欧州株はほぼ全面安、海外時間の日経平均先物も値を下げています。
尚、昨晩は、ビットコインが昨年11月末以来の9,000ドル割れとなり、対円でも100万円割れで推移しています。
今週トランプ大統領の一般教書演説、FOMCとイベントをこなすうちにややドル買いが強まっていた為替市場では今晩の雇用統計を前にドルを売り戻してポジション調整、債券市場は好調な経済指標に素直に反応、米株は決算発表で個別銘柄の選別となり、欧州株はユーロの反騰に下落したといったあたりが昨晩各市場の動きの説明でしょうか。
結局米国が強いドルを望んでいるのか弱いドルが好ましいのかも振り返ってみればうやむやで、今週は米政権周辺の動きに掻き回された感の残る一週間となりそうです。
今晩22:30に発表される1月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前回14.8万人の増加に対し18万人の増加、平均時給は前回前月比+0.3%に対し+0.2%が予想されています。
オーダー/ポジション状況
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