ドル円見通し 高値更新5、7月高値を試すか?(9/28)

ドル円は9月21日高値112.71円を突破、27日夜に113.252円まで上昇した。その後は113円を割り込んで112.37円まで下げる場面もあったが28日朝は112円台終盤まで戻している。

ドル円見通し 高値更新5、7月高値を試すか?(9/28)

<概況>

ドル円は9月21日高値112.71円を突破、27日夜に113.252円まで上昇した。その後は113円を割り込んで112.37円まで下げる場面もあったが28日朝は112円台終盤まで戻している。
113円台到達は7月14日以来であり、9月8日安値からの上昇は数えで14営業日を経過した。
上昇規模は6月14日安値から7月11日高値まで20営業日の上昇、5.65円幅したところ、4月17日安値から5月11日高値まで19営業日、6.25円幅したところなどに近づいている。5月高値114.36円、7月11日高値114.49円と、いずれも114円台前半であり、今回も114円台を試す可能性が出てきた印象だ。

ドル円上昇の背景はユーロ安によるドル高感、米連銀の12月利上げ可能性が高まったことを織り込むドル買い、北朝鮮情勢を意識しつつも9月15日の弾道ミサイル発射以降は新たな北朝鮮側からの軍事挑発的行動が見られないことでの膠着感が背景と思われる。
昨晩は8月の米耐久財受注統計があったが、全体では前月比1.7%増となり、前月のマイナス6.8%、予想の1.0%増を上回った。この発表からのドル高でドル円もこの日の高値を付けている。

トランプ大統領と共和党首脳部は27日、税制改革と減税の概要を発表したが、成立へ向けての道のりはまだ遠いとして市場の反応は限定的だった。減税関連では連邦法人税率を現行の35%から20%に引き下げ、個人所得税は現在の7段階から税率を12%、25%、35%の3段階に簡素化するとしている。しかし批判も多く、成立へは時間もかかり、修正も余儀なくされるかもしれない。

北朝鮮情勢についてはトランプ大統領による制裁強化の動き、軍事オプション選択の可能性への言及、北朝鮮外相による「宣戦布告とみなす」発言から25日には緊張感が高まったが、その後は市場の反応も落ち着いている。9月15日に北朝鮮が北太平洋へ弾道ミサイル1発を発射して以降は新たな北朝鮮側からの軍事挑発的行動は見られていないため、舌戦に対してはやや食傷気味となっているのかもしれない。

【60分足 一目均衡表分析】

【60分足 一目均衡表分析】

60分足の一目均衡表では、25日夜の下落で遅行スパンが悪化、先行スパンから転落したが、26日夜の上昇で遅行スパンは再び好転、先行スパンも上抜き返した。27日夜への上昇とその後も高値圏を維持しているため両スパンの好転状態は維持されている。ただし、27日夜高値の後は新たな高値更新へ進んでいないため、横ばい推移が続くと28日夕刻にかけて遅行スパンが悪化しやすくなる。逆に27日夜高値を上抜いて一段高してくれば遅行スパン好転状態もさらに継続しやすくなる。
遅行スパン好転中は高値試しを優先し、遅行スパン悪化の場合は先行スパン試しとし、先行スパンから転落の場合は目先の弱気転換と考える。

60分足の相対力指数は27日夜の上昇で80ポイントを超えたが、深夜に小反落した後は50ポイント台での推移となっている。50ポイント台を維持するうちは上昇再開余地ありとするが、50ポイント割れへ崩れる場合は弱気転換注意と30ポイント台への下落を想定する。また相場が高値を更新しても指数が27日夜高値を上抜けない場合は短期の弱気逆行となり、下落に転じやすくなると注意する。

概ね3日から5日周期の高値・安値形成サイクルでは、9月21日未明安値から3日目となる26日未明安値と26日午後安値でミニダブル底を付けて上昇期に入った。前回サイクルトップの21日午後高値を基準とすれば今回の高値形成期は27日の日中から28日にかけての間と想定されるが、前回のサイクルトップ形成が短縮されていたため今回は29日から10月2日にかけての間へと延長される可能性もある。27日深夜安値(112.37円)を上回るうちはサイクルトップ形成への上昇余地ありとし、27日深夜安値割れの場合は弱気転換注意、サイクル入り警戒とし、112円割れの場合は次の安値形成期となる29日から10月3日にかけての間への下落へ向かうと想定する。

以上を踏まえて、28日の日中から29日へのポイントを示す。
(1)27日深夜安値112.37円を上回るうちは高値更新余地ありとし、27日夜高値113.25円超えの場合は113.50円台後半を目指すとみる。114円到達には新たな押上げ材料が必要と思われるので113.50円以上は反落注意圏とみる。
(2)112.37円割れからは弱気転換注意として112円試しを想定する。112円割れを切り返せなくなる場合は60分足先行スパンからの転落となるため、いったん弱気サイクル入りとして111.50円前後試しへ向かうとみる。
(3)9月21日未明安値111.10円を上回るうちは一段高状態の維持とし、先行きさらに高値を試す可能性も維持されるとみるが、21日未明安値割れへ崩れる場合は9月8日からの上昇基調にヒビが入り、下落再開となる可能性を考える。(了)<9:35執筆>

【当面の主な予定】

9月28日
17:00 (欧) プラートECB理事講演
17:15 (英) カーニーBOE総裁講演
18:00 (豪) デベルRBAA総裁補佐講演
20:10 (欧) ラウテンシュレーガーECB専務理事講演
21:30 (米) 4-6月期GDP確報値 前期比年率 (改定値 3.0%、予想 3.1%)
21:30 (米) 4-6月期個人消費確報値 前期比年率 (改定値 +3.3%、予想 +3.2%)  
21:30 (米) 4-6月期GDPデフレーター確報値 前期比年率 (改定値 +1.0%、予想 +0.1%)
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 (前週 25.9万件、予想 26.5万件)
22:45 (米) ジョージ米カンザスシティ連銀総裁講演
23:00 (米) フィッシャーFRB副議長講演

9月29日
02:30 (米) ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
08:30 (日) 8月全国消費者物価指数、9月東京都区部消費者物価指数
08:30 (日) 8月失業率 8月有効求人倍率
08:50 (日) 日銀 金融政策決定会合「主な意見」公表(9月20-21日開催分)

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