ドル円:12月17日のファンダメンタル分析
テーマ:原油安や世界経済への懸念等の外部要因を克服して、FRBの思惑通りになるか
注目のFOMCを前に東京市場からNY後場まで、ドル円は株価上昇とともにじり高の動き、ユーロドルは1.09代半ばでのもみあいを続けました。FOMCの結果は予想通り0〜0.25%から0.25〜0.5%へと+25bp、2008年以降続いた異常な低金利状態から、米国にとって正常な金利状態へと舵を切りました。また、来年以降の利上げは緩やかなペースとしたものの、FOMCメンバーによる政策金利見通し(ドットプロット)では、2016年末の水準を1.375%としていますので、今回の利上げ後さらに1%の金利上昇を見込んでいるということになります。声明全体としてはハト派的なスタンスという印象ですが、このFOMCの結果発表と会見を挟んで為替市場は乱高下、ドル買いとドル売りが入り混じって最終的にはややドル買いの動きでの引けとなりました。
ドル円:12月17日のテクニカル分析
ポイント:121.50~123.00のレンジで横ばいの中、地合いはドル強気へ
ドル円は、昨日の動きで平均足は陽線となり短期的な方向はドル高を示しています。現在の水準は12月に入ってからの高値(123.68)と安値(120.35)の61.8%戻し(122.41)に位置しており、当面は底堅い動きを示しつつも122円を挟んで次の方向性を探っていくこととなりそうです。これで年内最後の一大イベントを通過しましたので、今後は再び原油相場を中心として株式市場等、周辺市場を見ながらの展開に戻りやすいでしょう。本日は122.00レベルをサポートに、122.60レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
オーダー/ポジション状況
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