ドル円続伸 一目均衡表の雲の中
週明けの海外市場でドル円は続伸、111円台後半へじりじりと値を上げる展開となりました。
市場ではFRBは今日明日に予定されているFOMC終了後にバランスシート縮小着手を公表するとの見方が広がっており、米10年もの国債利回りは一時2.23%に上昇、ドルの下値を支えました。また、北朝鮮問題をめぐり新たな具体的動きが見られず、地政学リスクが後退していることも円の売り戻しにつながっています。
一方ドルはユーロに対してはやや弱含み1.19台半ばでの取引。ECBの量的緩和縮小観測からのユーロとドルの金利差は縮小の思惑からユーロは底堅い動きとなりました。
昨晩は米金利が上昇したにもかかわらず米株も堅調、NYダウは金利上昇による収益改善が期待される金融株主導で上昇し、終値ベースで5営業日連続最高値を更新して22,331.35ドルで終了しています。
ドル円は昨日、下降してきた日足の一目均衡表の雲(上限111.61、下限110.76)の中にほぼすっぽり収まり、かつ高値(111.66)はわずかに雲を上抜ける状況、本日も同水準にある雲とドル円実勢値との位置関係が注目されます。
買い戻しの動きが続くドル円ですが、一方で7月の直近高値114.49から、今月8日安値107.32への下落の61.8%戻しの水準111.75に近づいてきており、一旦はこのレベル近辺で頭を押さえられる可能性が高そうです。
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