ドル円下落 PPI予想外に悪化
PPI悪化、米朝関係一段の悪化でドル売り
昨晩の海外市場でドルは主要通貨に対して下落しました。
発表された米6月の生産者物価指数(PPI)が予想外に悪化、また、昨晩も北朝鮮との緊張関係改善の兆しが見られなかったことも特にドル円の頭を押さえる要因となっています。
欧州序盤に既に110円を割り込んでいたドル円は今朝6:15現在では109.15まで下値を広げ現在も安値圏での取引です。
トランプ大統領は昨晩、北朝鮮のエスカレートする反応に「炎と怒り」の警告は厳しさが足りなかったとコメント、北朝鮮が何らかの行動に出た場合には起こり得ないと思っていたようなことが同国に起きるだろうと先制攻撃の可能性を示唆しています。
注目されたPPIは予想前月比+0.1%に対し-0.1%、前年同月比も予想+2.2%に対して+1.9%と悪化。心配されている米インフレ率の低迷が具現化した形となりました。また、FBIがロシアゲート事件捜査に関連して、トランプ大統領の選挙対策本部の幹部だったマナフォード氏の自宅を捜索したと伝えられていることもドルの頭を重くしています。
今晩のCPIに注目
かつて無いレベルの米朝緊張関係の高まりは各市場を圧迫、昨晩も世界的に株式市場は全面安となりました。また、米国のインフレ率の低迷への懸念が強まる中で今晩発表される消費者物価指数(CPI)には関心が集まります。
昨晩NY連銀のダドリー総裁はインフレ率に関して中長期的には楽観的な見方を示しつつも、目標に2%に達するには「しばらく時間がかかる」と指摘、労働市場の需給の引き締まりが物価の上昇に結びつかない構図が鮮明になりつつあります。
悪条件重なればドル円は年初来安値108.13割れも
昨晩もドルにとっての悪材料が重なったドル円は6月14日の安値108.83を窺う動きです。
今晩のCPIの結果次第、北朝鮮情勢次第では108.13割れ、更には年初来安値の108.13も射程圏です。
オーダー/ポジション状況
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