ドル円 続落後反発(17/7/20朝)

昨晩の海外市場でドル円は一時111.56まで下落した後やや戻し、アジア時間早朝は111.90近辺での取引です。

ドル円 続落後反発(17/7/20朝)

ドル円 続落後反発

日銀政策決定会合、ECB理事会結果待ちで様子見

昨晩の海外市場でドル円は一時111.56まで下落した後やや戻し、アジア時間早朝は111.90近辺での取引です。
昨晩発表された住宅着工件数、建設許可件数はいずれも予想を上回りましたが反応薄、米原油在庫が予想以上に減少したことで原油先物価格は47ドル台に乗せたことはドルを支えましたが、戻りは限定的でした。
市場では本日の日銀政策決定会合とECB理事会の結果発表を控え様子見気分が強く、前日高値を更新したユーロも反落して1.1515レベルで取引されています。

ドル円は一昨日来200日移動平均線(昨日111.89)近辺での取引が続いています、昨晩は6月14日安値108.83からの上昇の半値戻しのライン111.66も一時割り込み、あまりサポートが機能していない状況です。
ただ、まだ下には75日移動平均線(111.51)、一目均衡表の雲の上限(111.25)等強めの支持線がまだ控えており、一気に下抜けるにはもう少し材料が必要です。

日銀、ECBともに今回政策変更は予想されていませんが、日銀は同時に発表される展望レポートでの物価見通しの変更の有無、ECBはドラギ総裁の会見での金融緩和縮小時期へのコメントに注目が集まります。
日銀政策決定会合の結果発表は昼ごろ、黒田総裁記者会見は本日15:30から、ECB政策金利発表は20:45、ドラギ総裁の会見は21:30からです。 

NHK IMFの米GDP見通し大幅下方修正を報道

一方でNHKが今朝方「IMFが来年のアメリカのGDPの見通しを3か月前の+2.5%から+2.0%に大幅に下方修正する一方で、欧州各国の見通しを軒並み上方修正する方向」と報じています。背景としてトランプ大統領のインフラ投資など財政出動の規模が当初の想定ほどでないことが、政府の予算要求で明らかになったこと、一方で欧州については雇用の改善により景気の回復が見られることが理由とされており、最近の金融市場の見方を裏付ける材料として注目されます。

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