ドル円:2月1日のファンダメンタル分析
金曜は日銀の金融政策決定会合においてマイナス金利が導入されることとなり、それを受け最初は消化しきれない部分もあり乱高下する場面が見られました。徐々に分析が進み市場に落ち着きも戻ってくると、日銀の期待通り株式市場、為替市場ともに上昇、これまでの下抜け懸念は遠のくこととなりました。海外市場では月末要因からユーロ売り(ドル買い)の動きもあり、週末クローズはドル円が121円台乗せ、ユーロドルは1.08台前半となりました。
本日は予想レンジはさらりとかくことにして、日銀のマイナス金利が為替市場に与える影響についてを考えてみます。
ドル円:2月1日のテクニカル分析
ドル円を考える際には今回のマイナス金利導入をしっかりと考えることとなりますが、これまでのQQEに効果が出にくくなっていることに加え、外部要因が大きいものの株式、為替市場とも不安定な動きとなってきたことを考え、それまではやらないと述べていたマイナス金利を導入しました。ただ、金融機関の収益を考量しこれまでの分は今まで同様に0.1%の付利、今後の自然増相当分は0%、更にそれを超える分はマイナスということとなります。果たして「それを超える部分」がどの程度、日銀当座から貸し付けや投資に回り、それが為替市場にどのような影響を与えるのかは、今後を見ていかないと明確には判断しかねる部分はありますが、ECBのここまでの動きが参考になることは間違いありません。
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