トランプ劇場のスピード感(
トランプ米大統領は20日就任後早々、以前からの公約に従い、TPP離脱の大統領令に署名、NAFTA再交渉に言及しました。 これに続き昨日は、23日の米各社の首脳との会合で述べた「国内規制の75%以上の削減が可能」との件を実行に移しました。 以前より環境問題等で頓挫していた2つのパイプライン建設の大統領令に署名した事です。 市場はこれを好感して、一時112.90まで113.00割れを試していたのですが、一転113.89へと反発しています。
トランプ米大統領の就任後の動きは早いペースでスタートしいている事から、23日の米各社の首脳との会合の席上でやはり述べた「海外へ拠点を移す企業へは極めて高額の(35%の輸入品を対象にした)国境税を課す」との件も、今日明日にでも、国境税に関する何かしらの大統領令の署名があると想定すべきでしょう。
昨日行った、大手米自動車メーカー各社首脳との会合の席上でも「米国で売る車を作る為、米国内に新規の自動車工場が建設される事を望む」と再度強く述べています。 年初のトランプ米大統領の批判を受ける形で、GMもフォードもクライスラーも(以下、3社)既に、米国内での新規雇用と新規投資を発表しています。ですが、従前よりのメキシコ投資も継続しています。これでは新政権の理解は得られないと想定します。
トランプ米大統領が主張している事は、勿論新規の米国内での雇用と投資もありながら、一番のポイントは、メキシコ等の米国外での自動車生産を批判している事です。米国の自動車メーカーは、米国内販売用・米国外販売用を問わず、全ての自動車生産を米国内の工場でするべきである、何故なら米国の企業だから、との論理です。
ですので、いくら3社が米国内での新規雇用と新規投資を発表しても、トランプ米大統領の批判は止まず、早晩実際に輸入車へ35%の関税を課すと想定すべきです。
若しくは数千億円という大きな規模での新規工場を求め、実質的にメキシコ投資の中断を3社に自発的に中止せざる終えない格好に追い込むのではないでしょうか。昨日の3社との会合は、トランプ米大統領がその事を3社に対して念押しした場であったのではと考えます。
今日にでも規制緩和の第2弾としての、大統領令の署名も発表されるかも知れません。
米国第一主義を掲げるトランプ米大統領は、国内規制緩和と、国境税を使った貿易赤字の削減に動き出しました。
この一連のスピード感の持つ意味は
1. このスピード感はもともとビジネス界では普通のスピードである事、政治のスピードが遅いのです。
2. 就任後、すぐに実際に行動する事で、米国民のみならず、米議会へ、トランプ米大統領の本気度をアピールしたのだと判断します。ポイントは、米国では、法案は米大統領自身は提出出来なく、議員に頼んで議会へ提出してもらわないと、トランプ米大統領は動けないという点です。
加えて、トランプ政権の主要閣僚の議会承認が数名しか終わっていない事への議会への圧力との読み。
の2点と考えます。
ドル円:1月25日のテクニカル分析
ポイント:やはり上下に抜けず今年はレンジとの思い強めました。
昨日は下値を試す勢いで、その目途を
1.112.00:今回の昨年11月の101.20から118.60までの上昇の38.2%下押し
2.109.94:同50%下押し
としましたが、昨夜の112.90から113.89への反騰で、下押しは中断しました。
本日は日足の一目均衡表・先行スパン1と2は109.93と114.12で、実勢値がこの間に突入です。
このまま上戻し高値更新を目指すには、先ず114台を回復し、先行スパン1の114.12を上抜いて行く必要があります。そうすれば上値に横ばいで位置している114.72の転換線、115.59台の基準線が見えてきます。
今日のレンジは、113.20~114.20
昨日下値模索は112.54までの下押しで終わっていますが、足元114台を回復できない内は、前回安値の112.55に到達している事から、112.00を試す可能性も残っています。
昨日の動きの様に今年は、下値模索と思ったら反騰してしまい、上抜けたと思ったら反落という展開が継続するのではと思います。そしてそのレンジは年初来安値の112.55と、年初来高値の118.60を意識して、112〜118、もしくはやや広げて110〜120と想定します。
今日のレンジは、113.20~114.20と見ます。
オーダー/ポジション状況
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