ドル円続落、TPP離脱、ムニューチン(1月24日早朝)

23日の海外市場でドル円は続落、トランプ大統領はTPP離脱の大統領令に署名、市場は前日に引き続き新政権の保護主義的な政策に反応する流れとなりました。

ドル円続落、TPP離脱、ムニューチン(1月24日早朝)

ドル円続落、TPP離脱、ムニューチン書簡回答で

23日の海外市場でドル円は続落、トランプ大統領はTPP離脱の大統領令に署名、市場は前日に引き続き新政権の保護主義的な政策に反応する流れとなりました。
朝方トランプ大統領は企業幹部との会合で中産階級、企業に対する税金を引き下げる、巨大減税を実施する、75%の規制緩和が実施可能と発言したと伝えられ、ドル円は一時114円台を回復しましたが、具体性に欠けるとして材料としては長続きせず。
むしろ同じ席での「極めて大きな国境税を課す」との発言が注目を集め、ドル円は113円がらみの取引となりました。NYダウの終値は27.40ドル安の19,799.85ドル、終盤にかけやや持ち直しています。

また、昨晩リッチモンド連銀のラッカー総裁は他のFRBのメンバーよりも利上げを加速する必要があると主張したと発言しています。

尚、6時台にはムニューチン次期財務長官が上院議員の質問に「過度に強いドルは短期的に米経済にマイナスのインパクトを与える」との回答を書簡でしたとの報道にドル円は一段安となり112.65の安値をつけ引き続きドル安値圏での取引となっています。一方で同氏は「強いドルは歴史的に米経済の強さと密接に関係してきた」とも述べており、中長期的な「強いドル政策」には変更を加えない姿勢も示しています。

昨晩もトランプ大統領および周辺の発言に振り回される動きとなりました。保護主義的な政策が具体的に実施されていくのに対し、景気刺激策は具体性を伴っていない状況にも今のところ変化はありません。
今日の東京市場でも、流れを受け株価の上値は重いものと思われます。ドル円も本日チャート上で上限が114.24近辺にある一目均衡表の雲に大統領選後初めて突入しており、一段の円高をうかがう展開となっており、株安との連鎖が懸念されます。

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