ドル円一時150円割れ、11月東京都区部CPIの予想外の上昇を受け急落
29日午前の東京市場で、ドル円は一時1円70銭超急落。朝方、151.45レベルで取引の始まったドル円は、序盤より軟調推移していたところ、8:50に発表された11月の東京都区部消費者物価指数が、+2.6%(前月+1.8%、事前予想2.0%)と大幅に上昇したことから、12月日銀政策決定会合での金利引き上げの可能性が高まったとの見方が広がり、円買いが急速に強まりました。ドル円は11時前には節目の150円も割り込んで、一時149.86の安値をつけた後、東京時間正午現在は150.16での取引です。
日経平均株価は、円高進行が嫌気され、輸出関連銘柄が幅広く売られる展開となりました。昨日上げた情報技術系銘柄にも利食い売りが入り、序盤より売り圧力が強く、下げ幅は一時300円を超えました。一方で円高を享受しやすいガス会社の株が大きく買われるなど、一部の業種では買いも出て、結局156円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米国休場の薄い市場の中で、ドル円は欧州前半までは前日の急な下げに対する反動の買い戻しが継続、151.95まで戻り高値を広げました。しかし、その後の米国時間には、参加者減少から151円台半ばでほぼ横ばいに推移し、151.55でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、本日午前の急落で、中期サポートライン150.75、節目の150円等を一時割り込んで、地合いが急激に悪化しています。ただ、現在は同じく一時ブレイクされた9/16安値139.58からの上昇の38.2%戻し150.19付近まで戻しています。一方で150円を割り込んだことで、下方向は一目均衡表の「雲」上限の149.22、90日線の148.36等が視野に入ってきており、本日週末終値ベースでドル円がどの位置にあるのか要注目です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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