東京市場のドルは153円手前でのもみ合い、重要イベント通過で静かな推移か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場で日経平均の上値が重くなったことから、一時152円台半ばまでドルは売られたが、売り一巡後は153円手前でのもみ合いとなった。
昨晩の海外時間では、連邦準備制度理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを織り込む長期金利の低下に連れドル売りが優勢となった。FRBが予想通り0.25%の利下げを決定、パウエル議長も利下げを継続する姿勢を示し金利がさらに低下し、ドル売りに拍車がかかり152円70銭台まで下落した。
東京時間では、新たなドル買い材料に乏しく、日本株も上値が重くなったことで、ドルは一時152円台半ばまで下落。ただ、週明けの11日の米国市場がベテランズデーの祝日で休場であることなどが意識されて積極的な売買は手控えられたことで、売り一巡後は153円手前でのもみ合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:152円94銭
高値:153円37銭
安値:152円55銭
終値:152円80銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:165円25銭
高値:165円43銭
安値:164円50銭
終値:164円75銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 102円12銭
高値: 102円29銭
安値: 101円46銭
終値: 101円69銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:198円66 銭
高値:198円93銭
安値:197円83銭
終値:198円19銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39783円45銭
高値:39818円41銭
安値:39377円87銭
終値:39500円37銭(前日比+118円96銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁が会議出席
18時00分、欧、パネッタ・伊中銀総裁が講演
21時15分、英、ピル英中銀チーフエコノミストが金融政策について説明
24時00分、米、11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、前回:70.5、市場予想:70.6
25時00分、米、ボウマンFRB理事が銀行について講演
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、米大統領選やFOMC、パウエルFRB議長の記者会見など重要イベントの通過を受けて、為替、株式、金利市場いずれも静かな推移となりそうだ。
ドルインデックスが104.3水準で上げ一服となっているほか、12月の日銀金融政策決定会合での利上げ観測が高まったことから円安も進みにくくなっている様子。トランプトレード一巡が意識されていったんは売買手控えとなりそうだ。短期的なポジション調整は終了したことで、トランプ政権の方向性を再確認する地合いに移ったと考える。
日足の一目均衡表では、下回っていた転換線を回復し、基準線も上向きとなった。7月3日の高値161円99銭から9月16日の安値139円56銭の下落幅22円43銭の3分の2戻しの154円51銭を明確に上回ったが、やや達成感も意識されつつある。基準線や100日移動平均線が位置する150円20銭水準まで調整する可能性もあろう。
今晩の海外時間では、売り買い一巡したことなどからドルは静かな推移となりそうだ。上値メドは153円30銭、下値メドは152円30銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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